経験を話し共有し元気になろう(長野)

5月19日(日) 長野市ホクト文化ホールにて、ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナ ーが開催されました。

今回のセミナーは、行政機関、関連施設、報道機関などから多数の ご参加をいただきました。

まず、県内依存症治療拠点病院の精神保健福祉士の方のご講演がありました。ギャンブル依存症は脳 の病気であり自己責任ではなく対策を取っていく必要があること、本人や家族は孤立しがちなので病院などと連携することが大切なことなどを説明されました。
私も息子にギャンブル等の問題が起きた時、誰にも話せなくて家族で何とかしようと抱え込んでいました。

当事者の体験談では、ギャンブルをやめたくてもやめられない苦しさや、自助グループで居場所を見つけて前向きな考え方ができるようになったことがひしひしと伝わってきました。一人で考え込まず、自助グループで同じギャンブルの問題で苦しんだ経験のある人と話をすることの大切さを感じました。

家族の体験談では、当事者に対して間違った対応をしてきたことや、家族の会に参加して病気の正しい知識と対応を学び、共感や信頼を得て問題と向き合えたことを話されました。辛い経験を生き生きと笑顔で話される姿に勇気をもらいました。

最後に今年のトピックでは、オンラインギャンブルの急増に伴う若年層の疾患者増加など、資料をもとに説明し、当会メンバーと医療機関との連携事例をお話ししました。

私も当事者である息子の問題に振り回され自分事のように困惑し悩みました。家族の会に参加して同じ経験をもつメンバーと交流したことで「私だけではなかった」とホッとして 元気になりました。病気の理解と家族の対応はとても大切だと思います。
このセミナーを通じて、会に参加する大切さを再認識し、まだ苦しんでいる家族の支えになりたいという思いが一層強くなりました。

次回の定例で行なっている家族の会は、6月9日(日)ホクト文化ホールにて家族の体験談を予定しています。ギャンブルの問題で苦しんでいる家族の方、勇気を出してぜひご参加ください。

長野県在住 滝澤