一人で悩みを抱え込まないで、メンバーの支えが力になる(茨城水戸)

5月12日(日)茨城県水戸市民会館にて2024年ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されました。
福島のぶゆき衆議院議員のご挨拶から始まり、次に、茨城県立こころの医療センター、小松崎智恵先生の「ギャンブル依存症と回復に大切なこと」と題してご講演がありました。
ギャンブル依存症は脳の病気であると理解すること、家族だけでは解決できないこと、当事者への正しい支援、家族が健全な境界線を引くこと、自立を妨げないことの大切さを話されました。


続いて公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の笹川さんと、全国ギャンブル依存症家族の会茨城の笹川さんご夫婦の体験談を聞きました。
お2人はそれぞれの会のメンバーからサポートを受け、何か問題が起きた時には適切なアドバイスをもらい、また親身になって励ましてもらった事で「自分は一人ではない」と感じ心強かったそうです。
そして、今は、新しく会に参加された当事者や家族の方々にご自身の経験を伝える活動をしていらっしゃいます。


私は息子のギャンブルの問題が発覚した時、「自分が何とかしなければ」「借金さえ無くなれば」と思い何度も肩代わりをしてしまいました。
しかし、1年前に初めて参加した全国ギャンブル依存症家族の会茨城で、それはやってはいけない事であり、私の対応が間違っていたと教えてもらいました。
そして、私が当会に参加し続け、メンバーの豊富な知識と正しい対応を学び、家族側が行動を変えると状況が良い方へ向かいました。
今、息子はギャンブル依存症の回復施設に入寮し依存症からの回復の道を歩んでいる途中です。


本日の家族会の最後に、新型コロナ流行を機にオンラインカジノの相談件数が増加、特に若年層(高校生・大学生)が多くなっていること、犯罪件数も増加しているとの現状報告がありました。
今後益々ギャンブルに対する正しい知識と理解を広めるための啓発活動の必要性を実感しました。


本日は、初めて参加された当事者・ご家族の方が十数名いらっしゃいました。
そして、家族のギャンブルの問題で苦しんでいる方々へ。ギャンブル依存症は進行する病気です。
まず家族が当会に参加して、共にギャンブル依存症の正しい対応を学んでいきましょう。

茨城県在住 砂田