仲間と一緒に回復を(愛知)

5月12日(日)刈谷市産業振興センターにてギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されました。

水原一平氏の報道効果もあり大会議室が満席になる盛況でした。
初回参加の方も多く、今までどうすればいいのか途方に暮れていた家族の方もこのセミナーにセミナーに参加することで、私がそうだったようにトンネルの先に微かに光が見えたのではないでしょうか。

刈谷病院の古川医師から「医療で依存症は治るのか」と題したお話があり、色々ためになるお話を聞くことができました。特に印象に残ったのは、医者はギャンブルを知らない(ギャンブル依存症にはなっていない)から深いところで患者と共感できないとのくだりでした。当然家族も同様です。医者とか家族はほとんど力になれません。依存者当人が一人で考えるより、依存者同士で協力して考えるほうがより良い対応策が考えられる。
これを継続すればいい。医療は回復するための場ではなくその入り口であることが理解できました。

公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の宇都宮さんからはリアルな当事者の声が聞けました。ばれてもいいや、泣いて謝れば許してくれる…、うちも一緒でした。泣いて謝れば許すを何度繰り返したことか。今思えば対応を間違っていたことがよくわかります。宇都宮さんも回復の道をたどっておられます。希望を貰いました。

家族の体験談は、全国ギャンブル依存症家族の会石川より関澤さんが話してくれました。当事者からの立場が配偶者と親の違いはあれ、共感できることばかりでした。

最後に当会愛知の松本さんからは23年度のトピックの紹介がありました。愛知のギャンブル依存症者全体の状況についてグラフを使ってわかりやすく説明してくれました。

私はギャンブル依存症当事者の親の立場です。
コロナで暇になりギャンブルにのめり込んでいった様です。スマホで簡単に賭けることができ、賭け金も借金も多くなり果ては勤め先の金に手を出してしまいました。この時の親の対応としては尻ぬぐい、金銭管理、行動管理と依存症を悪化させることばかりでした。案の定二度目の使い込みが発覚し、もう家族の力だけでは無理と当会に参加し8ヶ月になります。現在息子は家から出て、なんとか一人でやっているようです。

今後、何か問題が起こってもこちらには経験豊富な仲間メンバーがたくさんいるので、よりよい対応ができると思っています。

一人で悩まず、メンバーと一緒にギャンブル依存症への正しい対応を学びましょう。お待ちしています。

愛知県在住 金井