行動を変えた事で当事者も家族も回復の道へ(石川)

 5月25日(土)ギャンブル依存症等問題啓発週間特別セミナーが金沢勤労者プラザにて開催されました。

最初に公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の山下さんに体験談をお話しいただきました。 「家族の方達の適切な対応が当事者の底つきに繋がり、回復に進みやすくなります。当事者は当事者の中でしか回復できません。家族は手放して下さい」と言う言葉が胸に刺さりました。 私は息子をどうにかしようと説教したり、行動を監視したり、息子を1人の人間として見てあげられていなかったです。

次に当会メンバーの佐々木さんから体験談のお話をいただきました。 佐々木さんは、夫のギャンブルの問題で当会に繋がりました。 小さいお子さんを抱えながら家族会メンバーに就職活動を伴走支援してもらい石川県で正社員で就職することができました。 夫との調停についてもアドバイスを受けながら解決へ進んで行ったそうです。とても1人では解決できない事ばかりです。

 山下さんも佐々木さんも当事者、家族と立場は違いますが、当時の辛かった体験をにこやかにお話されてました。お2人とも行動を変えていく事で笑顔を取り戻し、現在は困っている人達を助ける活動や新たな自助グループの立ち上げにも尽力されている姿に希望をもらいました。

そして家族の会長畑さんから今年のトピックについてお話がありました。 コロナ蔓延を境に相談件数が増加しているとのことや、現状の問題点はオンラインカジノやスポーツベットの加担者が野放しになり、借金返済の為に犯罪をしてしまうケースが多くなってきていることだそうです。 これからの取り組みとして、大学への予防教育を広げる活動の発表もありました。

最後に当会と当事者支援部のサポートを受けて回復に向けて現在頑張っているご夫婦の事例の紹介がありました。ご登壇もしていただき、現在のそれぞれの心境をお話いただきました。

 水原氏の一件があってから、家族会に参加される方が増えています。 中には長い間家族だけでギャンブルの問題を抱えていらした方も参加されてました。話す事で気持ちが少し軽くなったというお話を聞き私も同じ気持ちだったと当時を思い出しました。 次回は6月22日です。 どうぞ家族だけで抱え込まずに経験豊富なメンバーと一つ一つ問題を解決していきましょう。 参加をお待ちしています。  

              東京都在住 杣木