依存症は脳の病気です。回復への道があります(東京)

2024年6月22日(土)東京体育館会議室にて、全国ギャンブル依存症家族の会 東京が開催されました。多くの方が参加され、この問題に悩んでいる人がいかに多いかを痛感しました。

 はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部のメンバー二人による掛け合い形式で、ギャンブル依存症にどう向き合ってどのように回復してきているかを聞くことができました。印象的だったのは、「先に家族会に参加した妻が自分に対する態度を変えたことで、自分自身の生き方に目が行くようになり、ギャンブルがやめられない自分の内面に向き合えるようになった」という言葉でした。

 私自身、夫のギャンブルの問題を家庭内で抱え込み、なんとかギャンブルがやめられるよう管理したり、励ましたり、怒ったりと様々に支え続けてきました。しかし、どう必死になってもこの問題は解決しないばかりかどんどん悪化していきました。2年ほど前、当会に参加し、依存症は、本人の意志の力や根性でなんとかなるものではなく、脳の機能不全を引き起こすれっきとした病気であることを知り、家族としての正しい対応を学びました。自分のしてきたことは、全て間違っていた現実を知り愕然としましたし、もっと早く知りたかったとも思いました。そこからは、先に参加していた方々の力を借りて対応を変え、これまで抱えていた漠然とした不安が無くなり、何かあってもここにいれば正しい対応ができる安心感が得られています。

 また、家族の体験談では、家族のギャンブルによる借金の問題から、法的トラブルに巻き込まれ当会のサポートにより事態が好転したお話も聞けました。当会は、家族の数だけ体験があり、様々な角度から、解決への道を示してくれる心強い存在です。

 会の後半には、当事者は別室で当事者からサポートを受け、家族は少人数ごとに輪になって、初参加の方を中心に現在困っていることなどを共有しました。「ギャンブル依存症者が嘘をつくのは病気の症状」「借金の尻拭いをすればする程、症状は悪化していく」など正しい知識をもらい、今後の対応方法を学びました。

ギャンブル依存症は脳の病気であり、家族だけで解決できるものではありません。近年、スマホひとつで手軽にギャンブルに触れられるようになり、低年齢化し、のめり込みやすく重症化しやすいという現状があります。

不安を感じている方、悩んでいる方、まず、家族が当会にいらしてください。

次回は、7月27日(土)東京都亀戸文化センターにて、当事者会も同時開催します。

ぜひご参加ください。

                               千葉県在住 椿