7月13日(土)水戸市民会館にて全国ギャンブル依存症家族の会茨城が開催されました。今回は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の加藤さんの体験談「手放してみて気付いたこと」をお聞きしました。
加藤さんが、ギャンブルをやめられず、家庭の中で言い争いが絶えなかったこと、ご夫婦それぞれが、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会やNPO法人全国ギャンブル依存症家族の会、自助グループに繫がり、そのメンバーに間に入っていただき、感情的にならず話し合いができるようになったことなど、多くのメンバーに助けられながら依存症から回復し続けていらっしゃることが分かりました。現在は、ご自身が助ける側になり、こうして地方まで足を延ばしていらっしゃることに感銘を受けました。
傷つけあっていたお二人が、今ではお互いを思いやり、それぞれ充実した生活を送っていらっしゃるというお話を伺って、胸が熱くなりました。ギャンブル依存症は、周りを巻き込む辛い病気であるけれど、依存症から回復をし続けながら、自分の内面に向き合い、新しい生き方ができることを示していただき、私達家族は希望をもつことができました。そのためには、家族の正しい対応が必要であり、全国ギャンブル依存症家族の会に参加し、対応の仕方を学ぶことが大切であるということが分かりました。
私は、息子がギャンブル依存症で、親が何とかしなければと肩代わりをしたり、諭したり、息子が困らないように先回りして、私が良いと思うことをし続けました。それでも、ギャンブル依存症は良くなるどころか悪化し、親である私達には何もできないと心の底から思い、当会に参加しました。そこで、息子の責任は息子に返すことや正しい対応の仕方を学んだり、私の辛い経験に共感してもらったりすることで、一人ではない、皆と一緒にいれば大丈夫、ピンチをチャンスに変えることができると信じて行動することができました。
ギャンブル依存症で悩んでいるご家族の皆さん、まず、当会へいらしてください。そして、正しい対応の仕方を学び、一緒に回復の道を歩んでいきましょう。勇気をもってその一歩を踏み出しませんか。
次回は、8月10日(土)、茨城県水戸生涯学習センターにて、当事者会も同時開催します。是非ご参加ください。
茨城県在住 森