7月28日(日)PM 石川県のフレンドパーク石川にて「ギャンブル依存症セミナー」と同時に「当事者の会 石川」が開催されました。 初めに依存症セミナーとして、当事者と家族から各1名ずつ、今回夫婦揃っての体験談スピーチを聞きました。その後石川県立こころの病院から山下医長の講演、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会田中紀子代表の講演と続き、最後に俳優の高知東生さん、橋爪遼さんとのトークセッションが行われました。 セミナー後に別室で行われた当事者の会では、6名の初参加者と、当事者支援部から5名、継続参加が2名の計13名で進行しました。 まずギャンブル依存症が進行性の病気であり、回復するためには仲間と繋がり、行動し続けることをセミナーで共有ができていましたので、当事者会では今回初めて参加された仲間の質疑応答や相談事を聞く時間を長く取り、今後の行動を皆で考える時間としました。 各相談の時間では、当事者それぞれが直近で抱えている問題に着目し、 ・今の借金額に対して自己破産や個人再生を行なった方が良いのか ・回復施設へ行くべきか ・ギャンブルを止めていくためにはどうするべきか ・家族との距離感について など様々な相談がありました。 途中田中紀子代表も参加して、家族会に参加している家族の想いも鑑みた上で、相談者の今後の方向性を一緒に模索する場面もありました。 初参加の仲間の中には今日ここに来てこんなことまで話すとは思ってもみなかったと、他の仲間の話しを聞いて自身の秘めていた気持ちも吐き出すことが出来た参加者もいて、今後の回復活動に向かうきっかけになったと言われていました。 ギャンブル依存症は孤独の病とも言われるくらい、回復には仲間の存在が非常に大きいです。 未来への不安や、今のどうしようもない現状に心も閉ざしがちになりますが、全国には同じ経験をし、そこから回復した仲間が沢山います。 今回のギャンブル依存症セミナーや当事者会への参加が、これからの回復への一歩を踏み出すきっかけにして欲しいなと思います。
当事者支援部 堀田翔太