徳島家族会立ち上げセミナーに参加して(徳島)

 7月27日、令和6年度厚生労働省依存症民間団体支援事業で、ギャンブル依存症セミナーin徳島が、シビックセンターさくらホールで開催されました。

 これまで全国ギャンブル依存症家族の会のなかった徳島県に家族の会ができることになりました。家族だけで抱え込んでいた長く苦しい時に当会が近くにあったら、もっと早く相談できて、正しい対応ができたかもしれないと、自分の1年半前を思い出しました。当日は、会場が満席を超えるほどでした。

 はじめに、香川県の医療法人社団五色会 こころの医療センター五色台 院長の佐藤先生より依存症患者への接し方や精神科病院で行う治療についてご講演いただきました。自助グループへの継続的な参加の必要性と依存症者に対する言葉のかけ方を説明してくださいました。決してギャンブル依存症当事者を責めないで寄り添ってくれ、地域との取り組みもされているこころの医療センターのことをより知りたいと思いました。

 次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表から、新しい取り組みが紹介されました。近年深刻化しているギャンブル問題ですが、家族としてはここに参加すれば何とかなるのでは、と希望が持てました。

 当事者の体験談では、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部のメンバーが、病気から回復して、どのように活動されているかをわかりやすく話してくださいました。

 家族の体験談では、「家族が回復することの大切さ」と題して、体験談を聞くことができました。ギャンブル依存症当事者本人の問題なのに、なぜ、家族が回復する必要があるのか?私自身もはじめはわかりませんでした。家族だけではどうすることもできないことがわかると、家族も助けを求める所が必要です。自分一人で、息子を手放すことは怖くてできませんでした。

 ゲストの高知東生さんと橋爪亮さんと田中代表とのトークショーでは、ゲストお二人の話を聞いて、家族の役割を再認識しました。

 次回、徳島では、8月24日(土)13:30~15:30 徳島県立総合福祉センターで、家族の会が開催されます。当事者会も同時開催します。家族だけで抱え込まないで、家族会で家族の正しい対応を学ぶことができます、是非、困っておられる方が一人でも多くご参加してくださることを願っています。

                              徳島県在住 シモダ