共感が力となる。勇気をもって扉を開けよう。(福岡)

8月25日(日)全国ギャンブル依存症家族の会福岡では、セミナー 『依存症からの回復とは? 』が久留米シティプラザで開催されました。

私は受付を担当し、勇気を持って来てくださった方々に最初に声をかけるという緊張感のもと、今回のセミナーが始まりました。受付のカウンターに立ち、私が初めて参加した時の事を思い出しました。夫の問題で暗い表情で人とは目を合わせず、今にも涙がこぼれそうだったのを我慢して会場の扉を開けたら、たくさんの方が参加されていた光景が飛び込んできました。その時の光景は忘れられません。

そんな事を思い出しながら、受付を終わられ会場に入って行かれる参加者の後ろ姿を見て、会場の扉を開けてどのように感じているだろうかと思いました。今日扉を開けることができた問題を抱え相談に来られる方をしっかりとした対応、フォローを継続して行うことが重要であると改めて思いました。

共感を得られる、似たような経験を持つ会のメンバーとの出会いが、どれだけの力になるでしょう。
たった一人で悩み苦しんだあの日々。そんな体験をしている同じ家族という立場の仲間だからこそ、共に回復のレールに乗れるのです。「私は一人ではない。」助けの手はどこからでも差し伸べられます。共感という力がそうさせるのです。これからも参加し続け、自分の回復と更に仲間の回復に手を差し伸べられるになりたいと思います。

セミナーでは、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表や弁護士、医師、などそれぞれの専門性を生かした講演がありました。どの内容も今後回復するにあたり、身近な問題が取り上げられていました。多くの参加者は同じ問題を抱えおり、様々な知識を得られました。

次回は9月29日(日)14:00~久留米シティプラザにて開催されます。

福岡県在住 馬渕