2024年8月18日(日)全国ギャンブル依存症家族の会神奈川が川崎産業振興会館で開催されました。
まず始めに、全国ギャンブル依存症家族の会茨城の森さんに、母親の立場としての体験談をお話しいただきました。息子さんのギャンブルの問題が分かってから家族で試行錯誤したが状況が好転しなかったこと、当会に参加して家族としての正しい対応を学び、メンバーの助けもあって息子さんを回復支援に繋げることができたこと、また直近のエピソードも交えて家族としての回復についてお話しされていた姿が印象的でした。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部のメンバーの方の体験談をお話しいただきました。自分でも気が付かぬうちに病気を発症したこと、家族が当会に繋がり自分への対応が変わった事で病気と向き合うきっかけが得られたこと、今は当事者支援部のメンバーとして同じギャンブル依存症に苦しんでいる人を助ける活動をすることで自分も回復し続けていることをお話ししてくださりました。
その後、(公社)ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子氏の著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」を全員で読み合わせ、初めて参加された方を中心に今の状況や困りごとを共有してもらい、当会のメンバーから具体的な対応方法などアドバイスを行いました。
私自身は、夫のギャンブルの問題で4ヶ月前に初めて参加しました。夫に多額の借金があることが突然判明し、どうすればよいのか分からず不安になり「誰にも相談できない」という孤独感でいっぱいでした。しかし家族の会に参加したことで、同じ問題を経験してきた家族の会のメンバーが大勢いることが分かって「私はひとりではないんだ」とホッとした気持ちになりました。
会に参加し続ける中で「ギャンブル依存症」がWHOで認められた精神疾患であること、家族が正しく対応することが病気回復の一助になることを学び、今は夫婦それぞれ自助グループに通い、メンバーの方達の力を借りながら回復の道を歩んでいます。
自分ひとりだけでは、ギャンブル依存症という病気に対してどのように対応したら良いのか分からないままでした。
しかし勇気を出して家族の会のメンバーに相談したことで、具体的な対応方法を教えてもらうことができ、実践していく中で状況が好転していく実感を得ています。今自分がしている経験が、今後同じ問題に苦しんでいる人の助けになれるようにこれからも会に参加し学び続けたいと思います。
ギャンブル依存症は回復できる病気です。家族の会には数多くの家族の経験と知識とノウハウがあります。
ご家族のギャンブル問題で悩んでいる方は、家庭内で抱え込まず、是非お話しを聞かせて下さい。一緒に問題の解決策を見つけましょう。
次回の家族の会神奈川は、9月8日(日)13:30~15:30 かながわ県民センターで開催します。当事者会も同時開催です。
皆さんのご参加をお待ちしております。
神奈川県在住 岡本