回復のロールモデル(千葉)

2024年9月7日、全国ギャンブル依存症家族の会千葉が船橋商工会議所にて開催されました。
当日は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部から鈴木健太さんが登壇し、ご自身のギャンブル依存症からの回復の過程について体験談を話してくれました。


当事者支援部は、ギャンブル依存症からの回復に取り組んでいる当事者が、自分の経験を通して、当会の連携先である公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会として支援活動を行っています。
鈴木さんの体験談からは、ギャンブル依存症者の借金を肩代わりすることは一時しのぎにしかならず、根本的な解決にはならない。家族は絶対に肩代わりをしないことが大切だという学びがありました。
家族が良かれと思ってとる行動が、結果的に当事者をギャンブル依存症の回復から遠ざけることになってしまうという辛い現実と、皮肉にも、肩代わりによって当事者がギャンブルを続けられる環境を整えてしまう悪循環に陥ることがよくわかりました。


当会のある千葉県では、千葉市と知名度のあるYouTuberがコラボした公営競技に関する動画が発信されており、その効果から公営競技の売上額が従来の約4倍になっているそうです。
若者に影響力を持つYouTuberが発信することで、その動画を見て育った子ども達が公営競技に手を出しやすい環境になっているのではと懸念しています。こうした状況から、学校でのギャンブル依存症の予防教育も重要だと考えます。


鈴木さんを始め、当事者支援部の回復への牽引力は力強く希望を感じました。ご家族のギャンブルの問題でお困りの方は、ぜひ当会にいらしてください。たくさんの経験が当会にはあります。
次回は、10月5日(土)13:30から千葉県社会福祉センターで開催します。


東京都在住 藤井