2024年9月15日(日)、NPO法人全国ギャンブル依存症家族の会、第7回総会記念セミナーin神戸が、神戸国際会議場で開催されました。
午前に行われたNPO法人全国ギャンブル依存症家族の会総会意見交換会では、大学での予防教育や東北会病院の連携、また福岡自衛隊での啓発活動について報告がありました。
私は32歳の息子のギャンブル問題で、半年前に会につながりました。思い返せば息子も、大学生の時からギャンブルを始めすぐに借金ができ、そしてますますギャンブルにのめり込んでいくという生活をしてきました。コロナ禍後、スマートフォン1つで様々なギャンブルのサイトにアクセスできるようになり、若年化が問題になってきている今、大学生に対する病気への理解や予防教育がとても必要だと感じました。
また、医療機関や自衛隊での活動報告においても、さらに理解や知識を深めて、自助グループやギャンブル依存症の回復施設につながるという連携を強化していくことが大切であることがよくわかりました。
午後の記念セミナーでは、当事者や家族の体験談の他、兵庫県の精神科医田中禎医師や、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子氏の講演、また田中医師とゲストの杉田あきひろ氏との3人によるトークセッションと、盛り沢山の内容でした。あらためて、メンバーを信じ、メンバーの中で回復を続け、家族が行動を変えていくこと、正しい知識を学んでいくことの大切さを学びました。
オンラインギャンブル増加により、若い人たちの被害が急増し、それによる回復プロセスについての田中紀子氏の講演では、人とのつながり、同じ経験をいかしてメンバーを助けていくピアサポートのお話がありました。私もメンバーのサポートに助けてもらい今がありますが、この活動を広げていくことの重要性を非常に強く感じました。
最後は杉田あきひろ氏と家族の会の子どもたちとの歌のステージがあり、会場にいる全国から集まった600名を超える来場者が一体となって非常に盛り上がり、すばらしい時間を共有できて、とても感動しました。
私にはまだまだ学ばなければならないことがたくさんありますが、支えてもらったように、私もメンバーの力になれるよう、これからも頑張っていきたいです。
兵庫県在住 内山