9月29日(日)、葛飾シンフォニーヒルズ別館にて、全国ギャンブル依存症家族の会東京が開催されました。
今回は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の鈴木康之さんより「ギャンブル依存症からの回復」をテーマにお話しいただきました。家族が借金の尻拭いをしてもギャンブルを繰り返してしまう、家族の間違った対応が病気の悪化につながったことを実体験を通じてのお話しでした。
私は半年前、息子がギャンブルの問題で失踪しているときに不安でどうしようもなく、インターネットで今すぐ行ける自助グループを探し、そこで当会を紹介され参加をするようになりました。参加する前の私は、育て方が悪かった、親が息子を立て直さなければ、と頭の中は常に息子のことでいっぱい。借金の尻拭い、金銭管理、行動管理をしていました。でも息子のギャンブルは止まらず嘘ばかり。本当に暗く苦しい毎日でした。参加してみると、メンバーが初めての私に寄り添ってくれるときの笑顔が清々しく、同じ悩みを抱えているとは思えない、私もそうなれたら嬉しい、と少し光がみえた瞬間でした。
ここで初めて、息子は依存症という病気であり、息子にこのような対応をしていた私自身にも共依存という問題があることに気づかされ、驚きとともに大変後悔もしました。なんでもっと早くつながらなかったのだろうと。
今の私は、たくさんの経験をもったメンバーの中で、励まされ、今までの考え方ではどうにもならないことを学びました。自分が変わり、息子や家族へ正しい対応に取り組み、私自身が少しずつ元気を取り戻せています。まだ苦しいと感じることもありますが、そんなときは助けて欲しいと言える場所ができたことが安心感につながっています。
当事者には当事者の、家族には家族の対応策があります。今回正直にお話されていた鈴木さんの姿から回復への希望もみえました。
同じように身近な人のことで悩んでいる方、参加していただけたら元気を取り戻すきっかけになると思います。一緒に回復していきませんか?
次回は10月27日(日)東医健保会館にて開催します。
千葉県在住 岩永