家族が仲間と繋がることで回復への道が拓けます(千葉)

2024年10月5日、千葉県社会福祉センターにてギャンブル依存症家族の会千葉が開催されました。

はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部・伊藤さんより体験談をお話いただきました。当事者支援部とは、ギャンブル依存症から回復し続けている当事者が同じ病気で苦しむ人を支援している団体です。当事者の仲間に助けられた経験から、これからは自分が今苦しんでいる人たちの手をしっかりと握り助けて行きたいと語る姿は、私達家族にとって大きな希望になります。
伊藤さんが自分の回復と本気で向き合うきっかけとなったのは、先に家族会に繋がっていた妻からの言葉だったそうです。「当事者が最後に頼るのは家族」とも話されていて、家族側が依存症について正しい知識を学ぶことの大切さを痛感しました。

次に家族会メンバー・小川さんより、体験談をお話いただきました。小川さんの夫はオンラインカジノにはまってしまったとのことで、日本では違法であるにも関わらず誰でもオンラインカジノに気軽にアクセスできてしまう現状に強い危機感を覚えました。
小川さんは夫のギャンブルの問題に巻き込まれ辛い思いをしていましたが、会のメンバーの力強いサポートにより笑顔を取り戻していました。その様子は私自身が繋がってからの経験と重なります。
私は夫のギャンブルによる多額の借金が発覚した当時、先の見えない不安で眠れず心が不安定になり、気づくと涙が出ているような日々を送っていました。
そんな中で会のことを知り参加してみると、借金を必要以上に恐れなくてよいことや、私自身が夫との共依存状態から抜け出すことをアドバイスしてもらいました。
夫への対応や今後の生活についての悩みもひとつひとつ相談することができ、私の不安は少しずつ小さくなっていきました。
今は何でも相談できる場所があることの大切さを日々感じながら元気に過ごせています。

次回は11月2日(土)13時半より同所にて、当事者会も同時開催いたします。
ご家族のギャンブル問題でお困りの方、お一人で悩まず是非ご相談にいらしてください。まず家族が一歩を踏み出す事が、当事者の回復を後押しします。

千葉県在住 瀬川