10月13日(日) 中区民文化センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会 広島が開催されました。
はじめに、家族の体験談として全国ギャンブル依存症家族の会 奈良の古川さんのお話を聞きました。これまでの経験を聞き、メンバーと共に歩むことの大切さや、まずは家族が正しい対応を学ぶ事が重要であると学ぶことができました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の方の体験を聞く事ができました。回復してきた経緯を聞き、当事者との関わりが回復し続けるためにとても重要であること、回復プログラム(12ステップ)を行うことで生き方が変わること、さらに当事者の支援をすることで自分も回復していくことを改めて学びました。
その後、初めて参加された方を中心に困りごとや悩みを聞き、個別に具体的な対応を伝えました。
現在、私の息子はギャンブル依存症から回復途中で、当事者支援部のメンバーとして活動しています。約12年前、ギャンブル依存症の息子を、私たち親が何とかしてやらないといけない、と思って借金の肩代わりや金銭管理など、ありとあらゆる“やってはいけない対応”をしてきました。良かれと思ってやればやるほど悪化して、誰にも相談はできず、どうしようもない状況でした。そんな時、この会があることを教えてもらい、約2年前に藁をもすがる思いで、私たち親は会に、息子は当事者会に参加しました。
私は、会に初めて参加した時、安心して話せる場だという感覚と、何か変われるのではないかという思いを持ちました。そこから、何をどうしたらいいかアドバイスをもらいながら取り組んでいく生活が始まりました。一方息子は、当事者会で当事者支援部の方と出会い、この人のすすめなら、ということでギャンブル依存症の治療プログラムがある病院へ入院しました。そして、親から離れて生活し、同じ経験を持つメンバーの中で回復へ向けて取り組んできました。
自分たちだけでは何も変わらなかったけれど、親は会のメンバーと、息子は当事者のメンバーと関わり、多くの人に支えてもらっています。息子がギャンブル依存症から回復していることは大きな喜びです。自分も回復し続けるために、この恩を次へ送るよう努力をしていきたいと思っています。
多くの方が、自分たちの力で何とかしようと考えておられると思いますが、私達には同じ経験を持つメンバーがたくさんいます。そして、たくさんの経験があり、実績があります。はじめは、何で?と思うこともあると思いますが、仲間を信じて一緒に歩んでみませんか。
広島県在住 石見