10月26日(土)徳島県立総合福祉センターにて全国ギャンブル依存症当事者の会 徳島が開催されました。
始めに、当事者全員で別部屋で行われていた全国ギャンブル依存症家族の会徳島に参加し、ギャンブル依存症家族の会東京の伊藤さんの話を聞かせてもらいました。妻の立場として世間の目を気にしながらギャンブルの問題に向き合っていた過去、苦しんでいたところで家族の会や自助グループに参加し回復に向かって歩みだし、今では同じ境遇の人たちと啓発や回復活動に積極的に参加していることを話され、現在の本当に楽しそうな様子に勇気をいただきました。
当事者は公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の長野さんからギャンブル依存症と向き合い、悩みながら同じ境遇の人たちと共に歩んできた経験、妻がギャンブル依存症家族の会へ参加してから正しい知識を持って対応をしてくれ、回復のレールに乗ることができた話などをされました。当事者と家族、両方が正しい知識を持って回復に向きあっていくことが大切だとよくわかりました。その後、当事者は別部屋に移動して、ギャンブル依存症の解説や困りごとの相談を行い、自助グループの大切さを伝えました。
私は2年前、両親に何度も借金の尻拭いをさせ、それでもギャンブルが止まらず、どうにもならなくなっていた時に全国ギャンブル依存症当事者の会へ連れてきてもらいました。
そこで当事者支援部のメンバーに出会い、自分が起こしてきた問題について話を聞いてもらいました。
「何を言われるんだろう?怒られるかな?」そんな不安がありましたが、返ってきた言葉は「あるある!」でした。
こんなに悪いことをして周囲を苦しめている人間は自分しかいない、自分はこの世に要らない存在だ、などと考えていた固い氷のような思い込みが一瞬で溶けたように感じました。この人についていけば何か変わるかもしれない、自分や家族だけでは、解決することができない…との思いから、その当事者支援部の方が務めている病院へ入院し、退院後は親から離れて生活し、周囲の支援者の助けをもらいながら同じ依存症の悩みを抱えているたくさんの仲間たちと一緒に依存症という病気と向き合い、回復に向かって行動してきました。ギャンブルをしていた時よりも、今の方が楽しいです!
また、両親は家族の会へ参加し続け、活動をしています。最初は自分のせいで活動をさせて申し訳ないと思っていましたが、とても楽しそうで、今では生き生きと活動をしている両親を見るのが嬉しく、誇らしいです。これからも回復に向かって歩み、この経験を多くの人に伝えていきたいと思っています。
ギャンブル依存症はWHOでも認められたれっきとした病気です。しかし、その事実を知る人は少なく、当事者の気持ちの問題、自己責任だという方が多くおられ、私と両親のように間違った対応をしてしまうことが多いと思います。家族も当事者も正しい知識を身に着け、行動を変えていくことが必要です。ギャンブルの問題をなんとかしたいと思ったなら、行動を変えるチャンスです!
ここにはたくさんの経験と実績があります。
一緒に回復しませんか?
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部 石見