2024年11月2日(土) 千葉県社会福祉センターにてギャンブル依存症家族の会千葉が開催されました。
はじめに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部 山下さんより体験談をお話し頂きました。
今は当事者支援部のメンバーとして、回復を続けながら同じ病に苦しむメンバーの支援活動をされている山下さんですが、ご自身が回復に向き合うきっかけとなったのは、当会へ繋がった妻がこの病に対する正しい対応を学び、「借金は肩代わりしない」と断られたり、「お金の相談は当事者支援部にして下さい」と促されるなど、山下さんへの対応を変化させたことだったそうです。
改めて、家族の適切な対応が当事者を回復の道に繋げることになると分かるお話でした。
次に会のメンバー、山下さんの妻から体験談の話がありました。
妻は医療従事者ですが、山下さんから「自分はギャンブル依存症かもしれない…」と言われて初めて病気について調べ、ギャンブル依存症問題を考える会に繋がったそうです。
日本では、山下さんの妻を含めほとんどの医療従事者が、ギャンブル依存症はWHO が認めるれっきとした病気であること、また病気に対する正しい知識や情報を持ち得ていないのが現状です。
体験談の中では、当事者を変えようとするのではなくまず家族自身が行動を変えていくことが大切と話されていました。
また今では、ギャンブル依存症者を家族に持つ同じ医療従事者のメンバーと共に、この病の理解を広める普及活動をされているという話があり、その姿はまさに「希望の星!」回復の道を共に歩む夫婦の姿はとても輝いて見えました。
夫婦とも、当事者支援部や当会と参加し続けること、そして支援活動を通して自身の経験が人を助けることに繋がっている、自身の存在価値を感じられ利他的な思考への変化となっていると話されていました。
夫婦体験談の後は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子氏の著者「ギャンブル問題完全対応マニュアル」を読み合わせ「ギャンブラーの金銭管理はしない」ことを確認しました。
私は当時大学生だった息子のギャンブルの問題で当会に参加しました。参加当初は金銭管理をしていましたが、会のメンバーから正しい対応を学び、行動を一つ一つ変えることで事態は好転していきました。
次回は12月7日(土)14:00より市川教育会館にて、当事者会も同時開催します。
ご家族のギャンブルの問題でお困りの方、お一人で悩まず是非ご相談にいらして下さい。
千葉県在住 荘司