全国ギャンブル依存症家族の会新潟が10月20日(日)新潟市総合福祉会館で開催されました。
始めに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の杣木篤史さんから「仲間と共に〜病院からの回復〜」をテーマに自らの体験談や当事者支援部の活動についてのお話がありました。当事者は当事者の中で、家族は家族の中で問題を一つ一つ解決していく事、そして何よりそれぞれがそれぞれの安心できる場所で元気を取り戻していく(回復していく)事の大切さを改めて学びました。
その後、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル改訂版」を読み合わせしました。
読み合わせ後、2つのグループに分かれて輪になり、初めて参加された方を中心に、今困っている事を共有しました。
我が家は、上京していた息子が数年前(コロナ禍)から、生活の乱れが目立ち、なかなか定職にも就けず、嘘をついたり借金を繰り返すようになりました。「何かおかしい」と思いながらも、借金の肩代わりや生活資金を援助していましたが、とうとう私達の方が「もうダメだ」と精神的な限界を向かえ、藁をも掴む思いで3ヶ月前に初めて家族の会に参加しました。
自分達の育て方の責任、と自分を責め、人格が変わってしまった息子を恨み、不安と絶望で胸が張り裂けそうな思いでしたが、初めて当会に参加した際に、ギャンブル依存症は、WHOが定めたれっきとした病気だと知り、これまで息子の行動などが全て当てはまり、腑に落ちた瞬間涙が止まりませんでした。
そして、何とかしてあげたいという一心で借金を肩代わりするという行動が、息子の病気を悪化させていた事もわかりました。
今私は、家族の会に参加するようになり、ギャンブル依存症への正しい知識や対応を学んでいます。
同じ経験をしたメンバーのアドバイスで、息子への対応を変える事ができました。そして何より、何でも安心して話せるという事で、自分自身の心の回復を感じています。
家族の会に参加して、本当に良かったです。
もし、ご家族や大切な方のギャンブル問題で悩んでいらしたら、一人で抱えず、ぜひ当会に参加してみて下さい。
勇気をもって、回復の為の一歩を。お待ちしています。
次回は11月10日(日)14:00〜16:00 新潟市総合福祉会館にて開催されます。
新潟県在住 薄田