10月27日(日)、王寺町地域交流センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会 奈良が開催されました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の池澤さんから体験談を聞きしました。彼は生きづらさを抱えて過ごした青年期と、ギャンブル等にのめり込んでしまった時期を経て当事者支援部につながり、これまでに感じたことのない安心感と居場所を見つけたと話してくれました。「今は支えてくれたメンバーと共に活動しています」と話す彼の明るい表情から、同じような経験をしたメンバーとつながることの大切さを改めて感じました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の代表 田中紀子氏著書『家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル』の読み合わせを行いました。この著書を通して、家族がどのようにギャンブルの問題に対応すべきか具体的な対応策を学ぶことができるだけではなく、メンバーと一緒に読み合わせをすることで一体感が生まれます。
その後グループに分かれ、初めて参加した方や参加して間もない方を中心に、今困っていることなどの話を聞き、当会のメンバーからアドバイスを行いました。ギャンブルの問題に苦しむ家族は、どのように対処すればよいのか分からず、その場しのぎの対応を続けてしまうため、苦しみから逃れることができなくなっています。しかし、当会に参加し続けることで、家族は心の落ち着きを取り戻し、当事者への適切な対応を学ぶことができます。
私は約4か月前に会に参加しました。そこには同じ経験を持つメンバーの深い共感があり、初めて、自分の苦しみを理解してもらえたという安心感で胸がいっぱいになりました。ギャンブル依存症が病気であることを受け入れ、家族の行動を変えていくことは非常に心の痛みを伴うものですが、経験豊かなメンバーから正しい知識と対応を学ぶことで、希望を持つことができています。
次回は、11月30日(土)13時30分~15時30分、王寺町やわらぎ会館にて開催予定です。当事者会も同時に開催します。ギャンブルの問題でお悩みの方は、ぜひ当会にご参加ください。
奈良県在住 原