10月27日(日)東医健保会館にて、全国ギャンブル依存症家族の会東京が開催されました。
はじめに、全国ギャンブル依存症家族の会滋賀の八田さんより体験談がありました。当会に参加する前は、息子さんのギャンブルの問題を家族だけで解決しようとし症状を悪化させる一方でしたが、参加して、自分が変わることの大切さを実感してからは、問題が起きる度に、メンバーに相談しながら対応を変えた結果、ギャンブル依存症の回復施設に入寮し、息子さんが病気と向き合っているお話をされました。
私は夫のギャンブルの問題が発覚し依存症という病気が原因かもしれないと分かった時、病気の問題は夫が解決するもので、お金の問題は私が解決するものだと思っていました。そのため、借金を肩代わりし、小遣いの管理をしたものの、お金の使い方で何度もトラブルが起こり疲弊していました。そして、一度目の発覚から1年も経たないうちに「ギャンブルを止められなかった」と夫から告白され、今までのやり方では解決しないと思い当会に参加しました。
将来への不安がつきまとっていた私にとって、その辛さを共感してもらえたことや、同じ経験をした人たちがいることは安心に繋がり、希望が見えました。
その後、当会のメンバーから夫への対応方法を具体的にかつ丁寧にサポートしていただき、それを実践することで、以前よりも落ち着いた日々を過ごせているので、行動を変えて良かったと感じていますし、八田さんのお話を聞き改めて家族が正しい知識を持ち、家族が変わることの大切さを実感しています。
次に、(公社)ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の方々より、当事者支援部の活動内容についてお話がありました。大学生に向けた予防教育を行う際、当事者という立場の自分が行う事に対してどう思われるかが気になり不安だったそうですが、実際は学生の方に受け入れてもらえて安心したとのことでした。
私は当会に参加して、回復し続けている当事者が他の当事者を助けたり、また予防教育に積極的に携わったりする姿を見て、家族として改めて希望を感じました。
ご家族のギャンブル問題で悩んでいる方は、ぜひお話を聞かせて下さい。私たちと一緒に解決策を見つけましょう。
次回は12月28日(土)板橋区グリーンカレッジホールにて開催します。
東京都在住 嶋田