借金に慌てない、家族側の対応を学ぶ (千葉)

11月2日(土)小雨の降る紅葉の中、千葉県依存症拠点病院である船橋北病院(船橋市)を訪れ、「ギャンブル障害ファミリークラス」に参加してきました。 全8回コースの中、今回は「借金をどうしたらいい?」というテーマで、ギャンブル依存症者の家族が直面する問題への対応策を学びました。 

 当会では、コースの3回目と8回目に当会メンバーより体験談をお話しておりますが、今回は妻の立場のメンバーから「借金問題に対する家族の対応」についてお伝えしました。

 体験談の後は公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子さんの著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」から、「借金返済を焦らなくていい理由とは?」という章を読み合わせ、さらに具体的な対応策を学びました。

家族がパニックに陥らず、冷静に対処することの大切さを改めて考える時間となりました。 私も過去に借金の利息返済に怯え、慌てた経験がありますが、その時を思い出しつつ、治療と回復が何よりも優先されるべきだと再認識しました。 

 病院で診断を受けることで、当事者も家族も病気の症状を理解し、現実に向き合う準備が整います。現実を認めることで、「借金」に振り回されることなく、次のステップを落ち着いて考えられるようになります。 

 最終的に「借金の肩代わりはしない」という答えを確認し合いファミリークラスを終えた時には、会場中に一つの安心感が広がっていました。 

こうして家族の皆さんが具体的な解決策を学び、依存症当事者への正しい対応を1つずつ身につけていっていただけたらと思います。

 千葉県在住 荒川