正しい知識と対応を学び、家族も回復を(奈良)

11月30日(土)、王寺町やわらぎ会館にて全国ギャンブル依存症家族の会 奈良が開催されました。

はじめに、全国ギャンブル依存症家族の会 岐阜の関森敬子さんの体験談を聞きました。当初は、息子さんのギャンブル依存症を治したいという一心で行動していたものの、その考えや行動がかえって当事者の依存症を悪化させる結果になっていたことに、次第に気づくようになったそうです。息子さんは現在、ギャンブル依存症の回復施設に入寮し、たくさんのメンバーに囲まれながら依存症という病気と向き合っているとのことです。

愛情から行ってきた家族による管理や監視が実は効果がなく、むしろ逆効果になってしまうことを、私も当会で初めて理解しました。 

後半では、グループに分かれて、初めて参加した方を中心に悩みや困り事を共有し合う時間が設けられました。ギャンブル依存症についての正しい知識と対応を学び、家族会や自助グループに継続して参加することの重要性をメンバーが伝えました。

私も当事者である夫が回復施設に入寮しています。長年身内だけで何とかしようともがき続けた結果、家族全員が心身共に疲弊していきました。そのような状態の中で、ようやく当会の門を叩きました。そしてメンバーや公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部、さらには多くの関係者の連携により、夫はギャンブル依存症からの回復への道を歩み始めることができました。

私は一人での育児や生活に追われ、いっぱいいっぱいで心の余裕がなくなると「もう無理だ」と泣き言をいってしまうこともありますが、こんな私を会のメンバーは温かく受け入れ、手をとり力強く引き上げてくれます。今は自分自身に目を向け、病気の理解や対応を学ぶことで、元気を取り戻しています。

ギャンブルの問題で悩んでいるご家族の皆様、どうか勇気を出して当会にご参加ください。私たちは「ようこそ!」という気持ちを込めて、いつでも温かくお迎えいたします。お悩みを共有しながら、正しい対応策を共に学び、前に進んでいきましょう。

次回は12月22日(日)13:30~15:30 王寺町地域交流センターにて開催します。

大阪府在住 島津