家族の会で見つかる希望(香川)

 令和6年12月22日(日)、香川県社会福祉総合センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会 香川が開催されました。
 公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部から加藤さん、全国ギャンブル依存症家族の会 東京から小田さんが妻の立場で体験談を発表しました。当事者は当事者同士、家族は家族同士同じ悩みや経験を持った仲間の中で、それぞれが自分自身に向き合い、会の活動を続けていく中で回復していくんだなと感じました。

 また、初めて参加された方々を中心に、悩みや困りごとを共有したり、会のメンバーの過去の経験もたくさん聞くことができました。一人ひとりの経験は様々ですが、参加を続けることで行動を変え、今では皆さんが明るく元気に活動されている姿が印象的でした。

 ギャンブル依存症について、日本ではまだまだ知られていない現状があります。私もこの会に参加するまで、ギャンブル依存症についての知識はほとんどなく、家族の対応の重要性も理解していませんでした。
 私の夫はギャンブル依存症です。なぜ夫は借金をしてまでギャンブルをし、ギャンブルをしていることを隠したり嘘をついたりするのかと、全く理解できませんでした。そんな夫にいつも怒りの感情をぶつけていましたが、それでも私は何度も借金の肩代わりをしていました。自分は被害者であり、全て夫が悪いと思い込んでいました。
 しかし、会に参加するようになり、私が行っていた借金の肩代わりや金銭管理、責め立てて怒鳴る行動が全て間違っていること、そして当事者が嘘をつくのは病気の症状の一つであると教わりました。

 メンバーの話を聞く中で、夫がギャンブル依存症であり、私自身もその夫に依存している共依存であることを認められるようになりました。何かあれば一人で抱え込んだり自分で判断するのではなく、一つ一つメンバーに相談しながら進めています。

 次回は1月26日(日)、ユープラザうたづにて開催されます。家族のギャンブル問題でお悩みの皆様、ぜひご参加ください。

大阪府在住 寺岡