共に学び、回復へ(広島)

 令和6年12 月8日(日)広島市中区民文化センターにて、全国ギャンブル依存性家族の会広島が開催されました。はじめに、全国ギャンブル依存症家族の会島根のメンバーから体験談、また公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部メンバーによる体験談を聞きました。我が子の幸せを思いしてきた借金の肩代わりが、依存症という病気を悪化させていたという家族としての苦悩に共感しました。しかし、当会に参加し、自助グループと会に参加し続けて正しい対応を学ぶことで息子さんの問題を手放し、 今は自分自身の回復に向き合っていきいきと活動している姿に希望を見いだすことができました。

 体験談の後、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏著者「家族のためのギャ
ンブル問題完全対応マニュアル」の読み合わせをし、家族に必要な知識を学びました。

 後半は3グループに分かれて、今回初めて会に参加された方を中心に、現状や不安なお気持ち、困りごと等をお聞きしました。今回も他県より会のメンバーが参加しており、家族が正しい対応をするために、会に参加し続けることの大切さなどのアドバイスをしました。最初は不安そうな表情だった参加者
が、徐々に安心したような表情になられている姿が印象的でした。

 私は元夫がギャンブル依存症当事者です。元夫のお金の使い方に問題があるとわかってから、実に 4年もの間、家族として間違った対応をし続けました。私は元夫にギャンブルをやめてもらうためにあらゆることをしました。叱責し懇願し諭し、金銭を管理して今度こそはやめてくれるはず、と願い続けていました。けれど、病気は悪化する一方で、ついには横領・闇金に手を出すという状況になりました。
もう私だけではどうすることもできない、夫のギャンブルを何とか止めてほしい!そう藁をもすがる気持ちで会に参加したのが始まりです。最初はこの会に参加するだけで何が変わるんだろう?と思っていました。しかし、参加し続けることで、自分の問題に気がつくことができました。メンバーにひとつひとつアドバイスしてもらいながら、自分の対応を変えた結果、元夫を回復施設につなげることができました。元夫が回復施設に入寮してからは、お互いの回復に専念するため離婚をするという選択になりましたが、元夫の回復を心から願っています。私はいま仕事・育児に奮闘しながらも、自分自身の回復に向き合い、依存症について学んでいます。

 もし、いまひとりで悩んでいる方がいらっしゃれば、ぜひ勇気をだしてご参加ください。お待ちしております。

広島県在住 山﨑