まずは家族が行動を変えよう(東京)

2024年12月28日(土)板橋区立グリーンカレッジホールにて全国ギャンブル依存症家族の会 東京が開催されました。

まずはじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の大部さんの体験談を聞きました。ギャンブル依存症の当事者であって、現在回復を続けている大部さんが、ギャンブルよる負のループから抜け出せなくなった苦しさや、妻が家族の会に参加して対応が変わったことが回復の契機となったことなどを語ってくれました。

私は夫のギャンブルの問題で当会に参加するようになったのですが、大部さんのお話を聞く中で、当事者が家族には本当のことが言えずに一人で抱え込んでいく様子が分かり、私自身当時の夫との状況を思い出しました。
夫の借金とギャンブル依存症の問題が発覚した当初は、「夫のことは私が一番理解している」「夫のことは私がなんとかしなければ」と思っていましたが、その考えから私が夫に対して行っていた、借金の尻拭いや説教が、逆に彼の病気を悪化させていたことに、当会に参加するようになってから気付かされました。

また、大部さんが「同じ経験を持つ当事者たちの中で回復していくことが何よりも大切」と話されていたのも印象的でした。今では同じ依存症で苦しむ当事者たちと回復に向けて様々な活動ができることが喜びとなっているそうです。同じ経験をした者同士だからこそ、苦しさや喜びが共有できるのかもしれません。
大部さんの話を聞いて、家族にも同じことが言えるのではないかと感じました。私が当会に参加したのは2年ほど前になりますが、参加するまでは「夫のギャンブルでこんなに苦しんでいるのは私だけ」「家の中に借金の問題があるなんて恥ずかしい」と、他人にも、自分の親にも、相談することはできませんでした。当会のメンバーと話をすることで、悩んでいたのは私だけではなかったことが分かって安堵しましたし、同じ苦しみを経験したのに、今生き生きと活動しているメンバーの姿は希望になりました。

体験談の後は、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表がサプライズ登場され、家族相談会が行われました。初めて当会にいらしたご家族を中心に、今の悩みごとを相談し、それぞれの家族や当事者に合った対応策が伝えられました。田中代表は「家族が対応を変えること」の大切さを話していました。
私自身も、借金の尻拭いや説教をするといった、何度も失敗してきたやり方ではなく、自分が夫と住んでいた家を出るという、それまでと違った行動に出たこと、そして当会の豊富な経験に基づくサポートがあったおかげで、夫はギャンブル依存症専門の回復施設(グレイス・ロード)に入寮することができました。
昨年秋に、入寮中の夫と約20ヶ月ぶりに再開したのですが、夫からは「自分と向き合うきっかけをくれてありがとう」という言葉をもらいました。行動を変えるには勇気が要ります。しかし、家族の会のメンバーに支えられ、励まされながら、過去の誤ったやり方を繰り返さないという選択をすることができて、本当に良かったと心から感じています。

ご家族のギャンブル依存症でお悩みの方は、ぜひ当会に参加してみてはいかがでしょうか。依存症の正しい知識と対応を、一緒に学んでみませんか。

東京都在住 野崎