令和7年1月26日(日) 全国ギャンブル依存症家族の会 栃木が宇都宮市雀宮生涯学習センターにて開催されました。
まず、公益財団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の安居院(あぐい)さんよりギャンブル依存症当事者の体験談をお聞きしました。
家族が当会に参加して正しい対応を学び、愛を持って自身を手放してくれたおかげで回復の道を歩むことが出来たこと、また直近では久しぶりに実家に帰ることができたことを話されておりました。ギャンブル依存症からの回復を経て、今は“一足遅い青春”を楽しんでいると話す安居院さんの笑顔がとても印象的でした。
続いて、全国ギャンブル依存症家族の会 茨城の佐藤さんによる家族の体験談をお話いただきました。夫のギャンブル問題で長い間一人で悩み続け、自分の気持ちを押し込めて苦しんでいた中で当会や自助グループに出会い、メンバーからサポートを受ける中で元気を取り戻すことができたと、希望あるお話をお聞きすることができました。
当会からアドバイスを受けて夫に対する行動を変えることで、夫ではなく自分に向き合うことができるようになり、とても気持ちが軽くなったそうです。
体験談の終了後、公益財団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表 田中紀子氏著書の「家族のためのギャンブル依存症問題完全対応マニュアル」の読み合わせをし、改めて家族の正しい対応方法について学びました。
私も夫のギャンブル問題で当会に参加した妻の一人です。
家族として“良かれ”と思ってやってきたこと全てが、夫の病気を悪化させていると分かった時には愕然としました。しかし、当会のメンバーから沢山の共感とサポートを受け、正しい知識を学びながら、自分自身と向き合う時間を増やし少しずつ元気になっています。
夫も昨年、公益財団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部のメンバーと出会えたことで、無事に依存症回復施設へ入寮することが叶いました。
この経験から、家族もギャンブル依存症本人も、同じ苦しみを経験した家族/当事者にしか、今苦しんでいる家族/当事者は救えないということを学びました。
そして、サポートを受けて助けられた私が今度は同じ病で苦しむ人を助け、またその人が助ける側になっていく、この人助けの連鎖が依存症家族としての回復の道なのだなと感じています。
ギャンブル依存症は進行性の病気です。
家族のギャンブル問題で困っている方は、1人で悩まずに当会にご参加下さい。
ぜひ一緒に解決策を見つけていきましょう。
次回の家族会 栃木は令和7年2月23日(日)13:30~宇都宮市まちづくりセンターにて開催します。皆さまのご参加お待ちしております。
福島県在住 髙橋
