まずは家族が回復しよう!(埼玉)

2月16日(日)、さいたま市民会館おおみやにて「ギャンブル依存症家族の会埼玉が開催されました。
初めに、ギャンブル依存症家族の会東京の北薗さんより、「まずは家族が回復しよう!」をテーマに、妻の立場からの体験談を聞きました。
「ギャンブル依存症の夫を支える立場として、最初は自己流で対応していたが、思うようにいかなかった」とのこと。しかし、家族会に参加し、自分自身の考え方や行動を見直すことで、次第に夫の変化を感じるようになったと語られました。「今では、夫と笑い合いながら食事をすることもできるようになった」という言葉に、多くの参加者が希望を感じた時間でした。

次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の佐藤さんより、当事者支援部の活動についてのお話がありました。
当事者支援部は、皆ギャンブル依存症当事者であり、回復し続けている人の集まりです。自身が依存症から回復した経験をもとに、現在苦しんでいる依存症当事者を支援し、回復への道をサポートする活動をしています。
特に印象的だったのは、年末年始の緊急対応の話でした。
12月31日、大晦日に寄せられたある当事者の方からの「SOS」の連絡に対し、当事者支援部のメンバーとギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表が即時対応されたとのお話は、「支えてくれる人がいる」という安心感に、思わず胸が熱くなりました。

その後、グループに分かれ、初めて参加された方を中心に悩みをお聞きし、同じ経験を乗り越えてきたメンバーが具体的な解決策を提案するなど皆で共有しながら話し合いを行いました。
私は、会に参加してもうすぐ1年になります。
息子のギャンブル依存症に悩む父親として、今回の話を聞きながら、1年前の自分を思い出しました。
当時の私は、「自己流」のやり方こそが正しいと信じ、会のメンバーから「あなたの方が変わらなきゃ」と言われたときは、正直腹立たしさを感じました。
しかし、この1年で、家族の行動を変えることで、当事者の行動も変わるという経験をしました。
そして、当事者支援部の24時間365日の支援体制があることを改めて知り、「息子がピンチになっても、なんとかなる」という安心感を持つことができました。
これからも、アドバイスを素直に受け入れ、支えてくれる人がいることを忘れずに、日々を過ごしていきたいと改めて思いました。

次回の「ギャンブル依存症家族の会 埼玉」は、
2025年3月9日(日) 13:30~15:30 さいたま市文化センターにて開催いたします。

ギャンブル依存症に悩むご家族の方、ひとりで抱え込まず、ぜひ一度参加してみてください。
皆様のご参加をお待ちしております。

東京都在住 深山