3月8日(土)全国ギャンブル依存症家族の会北海道が、オンラインで開催されました。
はじめに、全国ギャンブル依存症家族の会神奈川の戸松さんの体験談を聞きました。家族のギャンブル問題には今でも思い出すと涙が出てしまうほど、長い年月苦しんだそうです。初めて当会に参加した日にメンバーが親身になってアドバイスしてくれたこと、自身の経験を素直に話せる安心できる場所だったことが、家族を救うきっかけになったということを聞き、家族の強い絆を感じさせるエピソードには涙が出ました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部の鈴木さんが、ギャンブル依存症の病気や治療、回復へ繋がる流れを自身の体験と共にわかりやすく話して下さいました。病気が悪化すると死に至ることもあるため、家族は受け入れがたく苦しいこともあるが、当事者支援部を信じてほしいというメッセージがありました。その言葉から、苦しんでいる当事者を救いたいという支援者側の思いを強く受け取りました。
病気の回復には、周囲の介入のタイミングや行動の変化が要になります。私は夫が当事者で、家庭で起こる問題に日々翻弄されていました。問題は24時間365日休みなく起こり、「今相談したいのに」という思いを何度もしました。今回の体験談の通り、一人で解決できる問題ではありません。そして、当事者だけが回復すればいいわけではなく、周囲の理解やギャンブル問題の下に潜んでいる生きづらさなどに気づき、当事者に向けていた矢印を自分に向ける必要があります。
私は当会に参加したことで、同じように苦しんでいる方たちが前を向き、助け合い、自身の経験を生かして啓発などの活動をされている姿を見て、自分のした経験は人の役に立つのかなと思えるようになりました。当会のおかげで、夫は回復施設に入所することができ、私もいつでも相談に乗ってくれるメンバーと出会えました。
北海道は広く、当事者の通える自助グループや精神科通院も各地域にありません。そのため、相談先や治療方法に悩んでいる方は多いかと思います。
ギャンブル依存症は回復できる病気です。まずは当会に気軽にご参加ください。ここはいつでも扉が開いています。共に解決の糸口を見つけていきましょう。お待ちしています!
次回は令和7年4月19日(土)13:30からオンライン開催です。
北海道在住 辰見
