令和7年3月22日(土)郡山中央公民館にて、全国ギャンブル依存症家族の会福島が開催されました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の梅津さんの体験談を聞きました。
ギャンブルや借金の問題を抱える当事者が「まだ自分の力でなんとかできる」という思い込みを手放せないうちは回復が難しいこと、梅津さんの場合は、家族の正しい対応のお陰で、「自力でなんとかしよう」という思いを捨てて支援に繋がることができ、今があるとお話をされていました。
リアルな体験談から、ギャンブル依存症当事者に対する家族の間違った対応は、当事者の回復を遅らせるということがひしひしと伝わってきました。
次に、全国ギャンブル依存症家族の会 山形のメンバー(母の立場)より「家族会につながってみえた希望」と題した体験談を聞きました。借金の問題が解決すれば息子はやり直せると期待し、借金を繰り返す息子に代わり借金を肩代わりし、食事や日常生活の物資提供していた当時を「まるで笠地蔵のようだった」と振り返った話が印象的でした。同じギャンブラーの息子を持つ親として、私も同じようなことをしていたなと共感しました。
続いて公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 代表田中紀子氏の著書「(改訂版)家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の対応4「なぜ金銭管理はやめるべきなのか?」の読み合わせを行いました。
後半は2グループに分かれ、初めて参加された方を中心に、困りごとや今後の家族対応などについて情報提供を行いました。
私は、当会に参加する前は息子の行動監視、借金の肩代わりなどを必死に行ってきました。しかし息子の状況は一向に改善せず、私自身も心身ともに疲れ果てていました。当会に参加し、メンバーから貰う助言に従って行動を変え、息子を家から出した結果、現在息子は自力で一人暮らしができているようです。今も息子への心配はありますが、私は同じ立場のメンバーの中で心身の健康・笑顔を取り戻すことができました。そして、息子に再び問題が起きたとき、私が間違った対応をしないよう学び続けています。
今後も当会への参加を続け、過去の私と同じように困っているご家族の方々を助けていきたいと思います。
次回の開催は、令和7年4月26日(土)郡山市中央公民館13時からです。
家族のギャンブルの問題で悩んでいる方は一人で悩まず、同じ立場の家族と一緒に考えていきましょう。
是非ご参加ください。
福島県在住 熊田
