回復できる病気(千葉)

 4月5日(土)、千葉県社会福祉センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会千葉が開催されました。

 はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の松本さんより「回復の軌跡」と題した体験談をお話しいただきました。昨年の今頃は大変苦しんでおられたようですが、ご自身が自助グループに通い続け、ご家族は当会に参加し続けたことにより回復していったそうです。「回復とは笑って生きる」という言葉が印象的でした。

 次に、当会メンバーより「家族が変われば、未来は変わる!~行動を変える大切さ~」と題し、妻の立場での体験談を聞きました。自身が行動を変えることで、依存症をなかなか理解できない当事者も変わっていったお話しでした。過去を思い出して言葉がつまる場面もありましたが、明るく話している現在の姿は希望にもなりました。

私は、息子がギャンブルの問題で自助グループに参加したことを切っ掛けに、当会の存在を知りました。以前の私は、借金の尻拭い、金銭管理、行動管理をしていました。会に参加したことで、息子は依存症という脳の病気だったこと、息子にこのような対応をしていた私自身にも共依存(息子の問題で頭がいっぱいで、息子の問題を代わりに解決しようとする)という状態であることがわかりました。たくさんの経験値をもったメンバーに囲まれ、励まされ、今までの考え方ではどうにもならないことを学びました。自分が変わり、息子や家族への正しい対応の提案をもらいながら取り組んでいくことで、私自身も少しずつ元気を取り戻せてきているところです。

 依存症は回復できる病気です。当事者には当事者の、家族には家族の対策があります。一人で悩まず、会に参加してみてください。

次回は5月24日(土)13:30から、千葉市生涯学習センターホールにてセミナー形式で開催します。

           

千葉県在住 岩永