2025年4月20日(日)、岡山市のゆうあいセンター・きらめきプラザにて「全国ギャンブル依存症家族の会 岡山」が開催されました。今月は初めての参加者5組6名を含め37名の方が参加しました。
はじめに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の方より、ご自身の体験談をお話し頂きました。私の息子はギャンブルが原因で数々の問題を起こしてきました。以前の私は「自分たち家族の努力次第で息子を立ち直らせることができるはずだ」と考えており必死に努力していました。しかし今思えばその考えが息子や自分を追い詰めていたのだと思います。
家族会に参加する中で、本人の自発的な「治したい」という意思がなければギャンブル依存症からは回復できないことを知りました。今回のお話で、そのことを改めて深く実感しました。
次に、公益社団法人 ギャンブル依存問題を考える会代表 田中紀子氏著書「家族のためのギャンブル問題 完全対応マニュアル」の読み合わせを行いました。今回は借金返済についての内容でした。ギャンブル依存症当事者の家族は借金のことでとても悩み苦しみます。私自身、息子の借金のことで非常に焦り、苦しい思いをしてきました。しかし大前提として借金の返済は「当事者本人が行うこと」であり、家族が対応するべきではないのです。家族は焦りや苦しみから、かえって当事者の回復を妨げる行動をしてしまうことがあります。今後もこの本を参考に冷静な対応を心がけていきたいと思います。
最後にグループに分かれてお互いの現状や困っていること、悩みなどを話し合いました。初参加の方から「この部屋に入る前は不安が大きかったが、こんなに沢山の方が来られているとは思わなかった。来てよかった」とお声を頂いた時、約9ヶ月前に私が全く同じ気持ちで家族会に初参加した時のことを思い出しました。息子のことを正直に話せる場所、仲間を見つけた時のホッとしたような、不思議な安堵感は今でも忘れられません。息子が自分で病気を認め、話し合える仲間と出会い、自発的に「回復したい」と考える日が来ることを、私はこれからも信じて待ちたいと思います。
5月14日〜5月20日はギャンブル等依存症問題啓発週間です。将来ある若者達やその家族がギャンブル依存症で苦しまない世の中になることを心から望んでいます。
次回は2025年5月18日(日)岡山市のゆうあいセンター きらめきプラザにてギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されます。是非ご参加ください。
岡山県在住 福原
