3/29に船橋北病院で「ギャンブル障害ファミリークラス」が行われ、全国ギャンブル依存症家族の会から3名参加しました。
はじめに、妻の立場のメンバーがパワーポイントを使って自身の体験談を話しました。自助グループに参加して他の人の話を聞くうちに自分自身の共依存(当事者のことで頭がいっぱいで、その人自身の問題を代わりに解決しようとする)状態であることに気付き、アドバイスを受けて自分の行動を変える必要があること、そして家族の会でギャンブル依存症について学び、当事者にどう対応していくか具体的に学び続けることが大切であることを実体験に基づいて伝えていました。
体験談の後、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の代表である田中紀子さんの著書「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の中の「自助グループに繋がろう」を読み合わせしました。
フリートークの時間では、親の立場である参加者から「息子を自助グループに繋げるにはどうしたらよいか」と質問がありました。無理やり病院に行かせたり、自助グループに参加するよう言い聞かせたりすることは、家族がやってしまいがちなNG行動の一つです。当事者が自分の問題に直面し「このままではダメだ」と実感しない限り、家族が無理やりやらせようとしても上手くいきません。私も元夫に対して何度も自助グループに行ってほしいと伝えましたが、逆効果でした。当事者が本当に困って助けを求めるようにするには、まず家族が余計な手助けをしないことです。当事者がピンチになったときに、病院や回復施設、自助グループなど適切な支援先に繋げるため、家族の会と自助グループに参加し続け、そのチャンスを逃さず対応していくことが家族側に求められます。
ギャンブル依存症は慢性疾患であり、回復はあるけれど再発しやすく、一生つきあっていかなければならない難しい病気です。当事者だけでなくその家族にもサポートが欠かせません。家族の会や自助グループでは、同じ経験を乗り越えてきたメンバーから、それぞれの方にあった提案やサポートを受けることが出来ます。困っているご家族の方は、ぜひ助けを求めて参加してほしいと思います。
千葉在住 関口
