ギャンブル依存症は「病気」であること(福井)

4月12日(土)、プラザ萬象にて、全国ギャンブル依存症家族の会福井が開催されました。

はじめに、全国ギャンブル依存症家族の会東京 仲道美里さんの「家族の回復〜仲間とともに〜」と題した体験談を聞きました。

ギャンブル依存症と判断される自己診断項目、脳の仕組みなど、「ギャンブル依存症」を初めて耳にする人にとっても、とても理解しやすい説明だと感じました。まだまだ世間ではギャンブル依存症が、れっきとした「病気」という認識が薄く、本人の意思の問題と思っている人も多いという話から、過去の私も同じ偏見を持っていたことを思い出しました。

ギャンブル依存症当事者の家族の立場であり、看護師の立場だからこそできる活動に、やりがいと誇りを持っていると話す仲道さんの姿に勇気をもらいました。

体験談の後はグループに分かれて、初めて来られた方を中心に今困っている事をお聞きし、対応方法などを話し合いました。

この日は敦賀市議会議員の山本武志議員、中道恭子議員も参加され、深く頷きながら体験談を聞かれていた姿がありました。報道陣も取材に来られ、福井県付近のギャンブル依存症に悩む人たちの回復に繋がるきっかけが増えていくことが期待されます。

私のギャンブル依存症当事者は夫で、現在は回復施設に入っています。ギャンブル依存症が脳の病気と知るまで1年くらいかかったのですが、病気と知ってからも理解しきれず、夫に間違った対応をし続けてしまいました。その頃は一人で悩み、苦しかったです。でも今では、この病気について理解が深まり、自分自身の問題にも気づき、今できることに精一杯取り組み、毎日が充実しています。私も困っている家族の背中を押せるような存在になれるよう活動を続けていきたいと思います。

次回は5月17日(土)の13時半より、石川県、富山県を含めた北陸3県合同で、ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されます。

参加費は無料、場所はフレンドパーク石川にて行われますので、まだご参加されたことのない方はぜひ足を運んでみてください。

愛知県在住 水谷