ともに学び、回復への一歩を踏み出そう(徳島)

 令和7年4月26日(土)、徳島県立総合福祉センターにて「全国ギャンブル依存症家族の会 徳島」が開催されました。

 まず、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部の伊藤さんより、「仲間の中にいることの大切さ」というテーマで体験談をお聞きしました。当事者が助けを求めてきたとき、家族が正しい対応をすることの重要性を改めて感じました。当会に継続して参加し、家族としての対応方法をこれからも学んでいきたいと思います。

 続いて、全国ギャンブル依存症家族の会 千葉のメンバーである北薗さんより、「まずは家族が回復しよう! ~家族会に参加した1年半で気づけたこと~」というテーマでお話を伺いました。ギャンブル依存症は病気であり、その現実を受け止め、家族自身も回復に向けて取り組むことの大切さを改めて実感しました。同じ立場の家族とともに支え合うことが、回復への大きな一歩となるのです。

 後半は、初めて参加された方や、参加して間もない方々を中心に、困りごとの対応について話し合いました。当会に参加する前の私は、ギャンブルがやめられない息子にどう対応すればよいのか分からず、毎日が苦悩の連続でした。息子の行動をコントロールしようとしたり、借金を肩代わりしたり、金銭管理をしたりしましたが、これらが間違った対応だったことを後に知りました。

 北薗さんのお話にもありましたが、当時の私も「ギャンブルさえやめればいい」「借金がなくなればすべて解決する」と考えていました。けれども、助けようとした行動がかえって病気を悪化させていたのです。今は、当会に参加し続けることで、ギャンブル依存症に関する正しい知識と対応方法を学びながら、自分自身の内面と向き合い、行動を変えていくことの大切さを実感しています。また、一人では難しかった対応も、今では他のメンバーと支え合い、相談できる環境があることをありがたく感じています。

 ギャンブル問題で苦しんでいる方がいたら、どうか一人で悩まず、当会へお越しください。一緒に解決策を見つけ、前向きな未来へ進んでいきましょう。

 令和7年5月31日(土)13:30~15:30
 ギャンブル等依存症問題啓発週間 特別セミナーを 「アスティとくしま」にて開催します。ぜひご参加ください。

                                       兵庫県在住  松田