令和7年5月4日(日)宇都宮市南図書館にて「2025ギャンブル等依存症問題啓発週間 特別セミナー&当事者会 in栃木」が開催されました。
まず、那須こころの病院院長、石川純一先生のご講演を伺いました。
ギャンブル依存症は脳の病気であること、依存症からの回復には正しい家族の対応と、当事者そして家族も自助グループへの参加が重要であるとの説明に加えて、昨今問題となっているオンラインカジノの危険性についてもお話しいただきました。
続いて公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会の当事者支援部の笹川さんの体験談を伺いました。多額の借金を抱え、自分ではどうしようもなくなり、家族の勧めで考える会の当事者支援部に相談したことをきっかけに、回復への道を歩み始めることができたこと、又、実際に同じ経験をしたほかの当事者が回復していく姿を見ることで、自分も回復できる、と希望を持てたと、お話しされていました。今はギャンブルをやめて家族とむきあっていられることに感謝していると涙ながらにお話しされる姿が印象的でした。
その後、全国ギャンブル依存症家族の会の菅野さんの体験談を聞きました。息子のギャンブルによる借金の問題でどうしたらいいかわからなかったけれど、家族会へ参加してからは、メンバーと相談しながら息子への対応を変え、また自分自身の問題にも向き合うことができるようになり、現在では息子自身の回復を信じていこうという気持ちになれたと落ち着いて話している姿に、私も希望を感じました。
私自身も元夫の借金の問題で悩む日々を過ごしてきましたが、当会に参加してからはメンバーと共に、ギャンブル依存症について学び、自分の生き方を見つめ直す日々を送っています。今回このセミナーに参加してまた一つ勇気と希望をもらえました。
次回は6/22(日)宇都宮市雀宮生涯学習センターで、家族会&当事者会が開催されます。
ギャンブルのことで悩んでいる当事者、ご家族の方、ぜひご参加ください。お待ちしています。
千葉県在住 斎野
