勇気を持って行動する事の大切さ(佐賀)

2025年5月4日(日)佐賀県神埼市の西九州大学神埼キャンパスにて、ギャンブル等依存症問題啓発週間セミナー&当事者会が開催されました。総勢81名の参加がありました。

始めに、佐賀県議会より宮原真一議長、一ノ瀬裕子議員、両氏のご挨拶の後、福岡県立精神医療センター大宰府病院の宇佐美貴士先生による『ドパミンから考えるアディクション』と題して講演がありました。「出会ってしまうと止まらない」という言葉が印象的で、依存症は誰にでも起こりうる病気なのだと認識を持つことは、偏見をなくし支援の輪を広げる上で重要なことだと感じました。

次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会、当事者支援部の川原さんより当事者体験談があり、冒頭の「当事者にとって家族の皆さんが家族の会に繋がってくださり、この様な会に参加してくれる事はとても幸せな事です。」と言う言葉が心に残りました。家族の参加が当事者にとって、どれほど心強い支えになっているかを教わる事ができました。

次に、当会佐賀の西野さんによる家族体験談がありました。
日々の葛藤や自助グループに通い、仲間と12ステッププログラムに出会い迷いながらも夫、子供、自分の為に行動を続ける姿と、徐々に気持ちが前向きに変化して行く話がとてもリアルで、家族の事を大切に想う気持ちが痛いほど伝わり胸を打たれました。
『自助グループは、週に一度誰にも邪魔されず過ごせる自分の為だけの贅沢な時間。』今までの私の中に無かった新しい視点にも気付く事が出来ました。

今回のセミナーで二人の体験談を通して、勇気を持って行動すること、仲間を信じること、そして困っている仲間を助けることの大切さを改めて感じました。

当会佐賀の田中さんによる、今年のトピックの発表の後、相談会では、初めて参加された方々のお悩みを聞き、それぞれの悩みに寄り添い、当会メンバーより正しい対応の仕方や、適切なアドバイスがありました。

「家族の支援は、引き算の支援。愛情をもって手を放す。」頭では理解できても、実践するのは難しいものです。
私は息子が当事者ですが、私の間違った行動で息子の回復の妨げにならないように、これからも仲間と共に行動し、仲間と共に学び助け合いながら成長していきたい、そう強く感じる一日でした。

来月は、全国ギャンブル依存症家族の会佐賀が6月1日(日)14:00〜佐賀市立川上校区公民館にて開催されます。
解決方法は必ずあります。一人で悩まず是非参加してみて下さい。

福岡県在住 笹田