令和7年5月18日(日)ゆうあいセンター・きらめきプラザにて「全国ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナー」が開催され、総勢93名の参加がありました。はじめに、岡山県議会議員の福田つかさ様よりご挨拶いただきました。
その後、公益財団法人 林精神医学研究所附属 林道倫精神科神経科病院 副院長 北川幸雄医師より「12ステッププログラム、その本質の概念について」ステップごとに詳しく説明して下さいました。自助グループで12ステップの読み合わせをしていますが、深く理解でき取り組んでいけることが目標になりました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会•当事者支援部の堀田さんより体験談をお聞きしました。最初のスライドに「ようこそ」のメッセージ。「重い扉を開けてこのセミナーに来てくださりありがとうございます」と元気いっぱいの第一声に引き込まれていきました。そして、初参加の当事者や家族の方に向けてのメッセージ。私はまだ回復に向き合っていない息子を思いながら、この言葉に強く勇気をもいました。
続いて当会メンバーより家族体験談を聞きました。多額の借金を抱えた息子をどうにか救いたいと思い、家族の会へ参加し相談をした結果、ギャンブル依存症問題を考える会•当事者支援部の力を借りて医療機関に繋がることが出来たそうです。参加者の中には涙を誘われている様子も見受けられました。
最後に今年のトピックス「オンラインカジノの問題点について」年齢別にグラフ化され詳しい現状と実態を知ることが出来ました。又、今後の要望として啓発の強化や早急な法整備、対策強化に向けた体制づくり等について発信されました。発表者自身の体験談として児童手当名義変更など地域連携による成功例を交え家族全体での依存症への理解と知識、正しい対応が大切である事知ることが出来ました。
私は息子が当事者で、会に参加し半年を迎えようとしています。参加する前までは借金の肩代わりを続けてきました。悲しみと怒り、不安な気持ちを会のメンバーに親身に聞いてもらいました。メンバーの話を聞くことで「苦しいのは私だけではない」と心強く思いました。今はギャンブル依存症について学び、自分の生き方を見つめ直す日々を送っています。今回、セミナーに参加してまた一つ勇気と希望をもらえました。まずは私自身が依存症と向き合い、回復し続ける当事者の方や回復を願う家族の方たちと共に再起を応援する一人として、前を向いて歩こうと思います。
次回は令和7年6月8日(日)倉敷市男女共同参画推進センターにて家族会が開催されます。一人でも!家族でも!悩まないで勇気の一歩を踏み出しませんか。是非ご参加ください。
岡山県在住 萩原
