5月14日から始まるギャンブル等依存症問題啓発週間に先立ち、5月11日に全国ギャンブル依存症家族の会山梨主催の、ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが韮崎市民交流センターニコリで開催されました。
はじめに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部メンバーの体験談を聞きました。ギャンブル依存症は病気であり、ごく普通の人がなってしまうという事を、自分の体験を踏まえて話されていました。そして、ギャンブル依存症は孤独の病であるので一人で抱え込まず同じ病気で苦しむ当事者と繋がることが病気の回復になると話してくれました。
次に、当会メンバーの体験談を聞きました。家族だけでどうにかこの問題を解決しようとしていた時は、ギャンブルの問題は悪化するだけだったけれど、全国ギャンブル依存症家族の会に繋がり、ギャンブル依存症の正しい理解や依存症の対応方法を学んでいった事で、当事者が自分の病気に向き合えるようになったと話してくれました。この話を聞き、家族側がギャンブル依存症は病気である事を知り、そして病気に対する理解を深める事が当事者の回復になっていくのだと思いました。
私は1年前に弟のギャンブルの問題でこの会に参加しました。それまでは家族だけで何とか弟のギャンブルの問題を解決しようとし、借金をしないように金銭管理をしたり、行動を監視してギャンブルをしていないか見張ったりしていました。しかしギャンブルでの借金は増える一方でした。 家族の問題は家族全員の問題だと思っていました。しかしギャンブルの問題は弟本人の問題であり弟自身がそれに気づき向き合うべきだということを当会に繋がり気づくことができました。家族ができることは、問題を当事者に返すことだと思えるようになりました。
身近な人の事で悩んでいる方、当会に参加していただいたら何か一つでも解決策に繋がるものが得られると思います。
次回は、6月21日(土)に山梨県地域づくり交流センターで開催されます。
東京在住 富澤