5月11日(日)、名古屋市立大学滝子キャンパスにて、「ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナー」が開催されました。
大学生でもギャンブル依存症になり得るということの啓発活動でもあり、今回初めて大学で開催しました。また、多くの議員の皆様にもご臨席を賜りました。
はじめに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会・当事者支援部の出口さんの、メディア広告をきっかけにオンラインカジノに手を出し、それが「破滅への誘い」であったという体験談を聞きました。そこからギャンブルを止め続けられている現在までの葛藤を率直に語る姿からは、当事者ならではの苦悩が強く伝わり、胸が一杯になりました。
次に、全国ギャンブル依存症家族の会愛知の橋本さんの、「つかもう!かわる勇気を一緒に」というテーマの体験談を聞きました。
私自身も当会に参加する前は息子のすべてを管理することでギャンブルを止め続け元気になると信じ、誤った対応を繰り返していました。家族が「行動を変える勇気」を持つことこそが、ギャンブルを止め続け元気になる第一歩であると、あらためて実感しました。
続いて、一ツ山クリニック精神科・心療内科の古川優樹医師より、「私が見てきた依存症のこと」というテーマでご講演いただきました。臨床医として多くの依存症患者を診てこられたご経験をもとに、ユーモアを交えながら、分かりやすくお話しくださいました。
後半には、当会愛知の大谷さんより、今年のトピックについての説明や、現在、愛知・三重・岐阜で活動されている6名の当事者支援部のメンバーから、当事者支援部がどのように当会と連携を取りながら支援を行っているのか、実際に支援を受けたご家族とともに実例を発表されました。
今回のセミナーを通じて、「家族が正しい知識を身につけ、適切に対応することこそが、当事者がギャンブルを止め続け元気になる」という強いメッセージを認識いたしました。
ご家族のギャンブル問題でお悩みの方は、どうかお一人で抱え込まず、ぜひ当会へご相談ください。
次回の開催は、6月8日(日)13時30分~15時30分、刈谷市産業振興センターにて行われます。
愛知県在住 桧山
