4/27(日)、ホクト文化ホールにて全国ギャンブル依存症家族の会長野が開催されました。
まず、ギャンブル依存症当事者である菊地さんより体験談がありました。ご自身の経験に基づき、病気を悪化させないためには、家族が毅然とした態度を取って借金の肩代わりをしないこと、そして同じギャンブル依存症の問題を経験し回復している当事者の支援に繋げることが重要であると話されていました。
その後、当事者の方々は別室に移動してもらい、簡単な自己紹介の後、初めての方と2~3回目の方を中心にお話を伺いました。家族の会メンバーの中には母、妻、父など様々な立場の人がいます。それぞれの経験を話してもらい、対応をアドバイスをしました。そして自助グループと家族の会への継続的な参加を通じて、家族自身もこの難しい病気に向き合い、その都度適切な対応をしていく必要があることをお伝えしました。
病気に関する正しい知識がないと、家族は不安に駆られて肩代わりをしたり、身の回りのお世話をしてしまったり、当事者に寄り添おうとしてしまいます。私自身もかつて、夫がギャンブルをしないようにとあれこれ世話を焼き、機嫌を取ることで、本人が自分の問題に向き合うことを妨げていました。家族が対応を変えない限り、当事者は「まだ大丈夫」、「自分は病気ではない」と否認し続けます。しかし、一人で対応を変えていくのは困難です。家族の会で、メンバーの経験から様々なケースについて学び、対応の一つ一つに細かくアドバイスしてもらうことで、自分の感情に振り回されずに正しい対応をすることができます。
もし今、辛い状況から抜け出したいと悩んでいるご家族の方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、家族の会に参加してみてください。
千葉県在住 関口
