5/10(土)宝山ホール(鹿児島県文化センター)にてギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナー鹿児島が開催されました。
当日は議員の方や一般の方、医療関係、当事者やその家族など約120名の参加がありました。
はじめに鹿児島県依存症治療拠点機関森口病院田中大三院長より、ギャンブル依存症は誰でもなりうる可能性がある脳の病気であること、病気のおこるしくみの説明がありました。病気で脳が変性しても病気から回復すると脳も回復していくことを学びました。
次に公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の畠中さんより当事者体験談を聞きました。森口病院への入院をきっかけに当事者支援部で新たな仲間との出会い、回復できていると話をされました。今日1日を大事にしていること、回復し続けて自分の人生を歩もうと思っていると話す姿に希望を見いだすことができました。
続いて、当会メンバーの入江さんより「一歩をふみだす勇気」と題して母の立場で体験談を話されました。息子さんのギャンブル問題で当会メンバーから提案を受けたが、なかなかそれができなかったこと、当会へ参加し続けたことで当事者支援部や当会メンバーの協力で施設入所されたことの話がありました。家族会と自助グループに参加し続けていることで自分自身も回復できており、これからもメンバーと共に活動を続けていきたいと、力強く話をされる姿に勇気と希望をもらいました。
今年のトピックは、オンラインカジノについてでした。オンラインカジノを始めてから借金をするまでの期間が3割の人が1週間以内、6割の人が1ヶ月以内に借金をしていること等、衝撃的な結果が示されました。
私も2年前に、息子のギャンブルの問題で悩み当会に参加しました。今は同じような経験をしたメンバーの中にいることで、1日1日を安心して過ごせるようになりました。
このセミナーで改めて病気の理解と当会に参加し続けることの大切さを再認識し、まだ苦しんでいる家族の支えになりたいという思いが一層強くなりました。
次回は6/14(土)14時~16時30分霧島市国分公民館で開催されます。1人で悩まず、是非当会へ参加してみてください。
宮崎県在住 中島
