辛い現実を受け止め、歩んだ先にある回復の姿(長野)

5月10日(土)、ギャンブル依存症等問題啓発週間特別セミナー&当事者会 in 長野が若里市民文化ホールで開催されました。

まず、長野県拠点病院の長野県立こころの医療センター駒ヶ根の犬塚先生による、ギャンブル依存症についての分かりやすい講話をお聞きしました。ギャンブルで苦しんでいる方の命を守るための連携を、引き続きお願いしたいと思いました。

続いて公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の松本さんの体験談をお聞きしました。家族が全国ギャンブル依存症家族の会のアドバイスをもとに借金の尻ぬぐいを止めてくれたことに、今では感謝しているという言葉が印象に残りました。また、松本さんは現在、回復した当事者として連携団体でギャンブル依存症当事者からの相談を受けていらっしゃるそうですが、そのいちばん最初に受けた相談が、長野の方だったそうです。今苦しんでいる人のために時間と労力を惜しまず行動している回復者の輝いた姿は、世間の人にもっと知ってもらいたいと思いました。

その後、全国ギャンブル依存症家族の会の宮澤さんの体験談を聞きました。「辛い現実を見ることが出来なかった」という話は、当時の自分の姿が重なりました。
私は自助グループや家族の会に足を運ぶようになるまで、夫のことは誰にも言えず、自分でどうにかしようともがいていました。今ある生活を壊したくないと思っていました。
でも私はやっと今、自分の幸せを夫に委ねるのではなく、自分自身に向き合い前に進みたいと思えるようになりました。一進一退ではありますが、私も登壇者のように歩みたいと感じられたセミナーでした。

次回の家族の会は、6月22日(日)にホクト文化ホールで開催されます。
家族だけで抱え込まず、ぜひご参加下さい。

神奈川県在住 山中