2025年5月10日 (土) 水戸市民会館にてギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが開催されました。
はじめに茨城県立こころの医療センター 小松﨑智恵先生のご講演をいただきました。ギャンブル依存症は脳の病気であることや、現在問題になっているオンラインカジノのお話しもあり、改めてその危険性を認識しました。
次に、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の佐藤さんより 「 回復への目覚め」というテーマの体験談をお話しいただきました。 家に届いた督促状から借金が妻に知れたことでほっとした反面、その後の悩みや不安、そして当事者支援部との出会いを経て、依存症からの回復を続けながら、今回 「 自分を支えてくれている人達に感謝です 」 という言葉で結ばれたのが心に残りました。
続いて、全国ギャンブル依存症家族の会茨城より、佐藤さんの妻が体験談を話してくれました。昨年2月に当会に参加し、それぞれにメンバーと共に問題を一つ一つ乗り越えながら、穏やかな生活を送られているそうです。この春三人で撮った子供さんの入学式の写真と体験談をお話する姿に、希望を感じました。
体験談の後に「ギャンブル依存症の現状とそれに向き合う人々 」をテーマに大学生の発表がありました。取材に基づき、依存症が病気であることや、スマホで簡単に賭博に参加できる現代の危険性が伝えられました。発言は、社会や若者への啓発につながる内容で、今後も継続してほしいと感じました。今年のトピックでは、オンラインカジノの問題点にも触れ、社会全体で違法性や依存症への理解を深め、ギャンブル依存症が病気であることの啓発をすすめていかなければならないと感じました。
私もギャンブルの問題に悩む息子の突然の家出で、不安な日々を経験しました。そんな時当会に参加し、多くのメンバーとの出会いの中で、悩んでいるのは一人ではないと感じることができました。共感の中で安心して話せることで、徐々に元気を取り戻すことができました。 当会には、いろいろな経験をしたメンバーの具体的な提案があります。これからは、メンバーと共に自分の経験を伝えながら、新しく参加される方の役に立っていきたいと思います。
次回は 6月14日 ( 土 )ザ・ ヒロサワ・シティ会館 にて全国ギャンブル依存症家族の会茨城と当事者会が開催されます。ギャンブルの問題でお困りのご家族や当事者の方、一人で悩まず、是非ご参加ください。お待ちしております。
茨城在住 田所
