令和7年5月31日(土)ギャンブル等依存症問題啓発週間特別セミナーが徳島市のアスティとくしまで開催されました。
始めに徳島県精神保健福祉センター所長の石元康仁医師の講演を聞きしました。
「依存症は脳の病気で本人の意思ではやめることができない」と指摘され、専門機関による継続的な支援や当事者会及び家族会のサポートの重要性を訴えられていました。
また依存症対策事業の中でも当事者団体や家族会への支援は重要であり、その周知と連携を強化していくとも話されていたのが、とても心強く感じました。
次に公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の大神さんと、当会メンバーの西野さんの体験談を聞きました。どちらもギャンブル依存症問題は一人では解決できない、まずは家族が家族会に参加し、対応を変えることで転機が訪れ、当事者も当事者会に参加するようになり、状況を変えることができると話されていました。
その一歩を踏み出したことで、今まさに回復の道へと進んでいる二人の姿に希望と勇気をもらいました。
続いて当会メンバーの野村さんによる今年のトピックの発表がありました。
違法オンラインカジノの経験者の年齢が若い世代が7割も占めることや、開始からあっと言う間に依存症状態になり、借金をしたり闇バイトの犯罪に誘導されるケースがある等、問題点や危険性を話され、依存症問題は家族で抱え込まずに、知識と経験豊富な家族会に頼ることが大切だと伝えていました。
全国ギャンブル依存症家族の会徳島は昨年7月に厚生労働省依存症民間団体支援事業として発足しました。
2回目の開催となる今回のセミナーには、前回を上回る約150名の方々にご参加いただきました。
当会の活動が地域に根ざすことを願うとともに、私自身も当会の活動を通して知識と経験を深め、困っているご家族の支援ができるように成長したいと思いました。
ご家族のギャンブル問題でお悩みの方は一人で抱え込まずに、どうか家族の会にご相談ください。
次回は令和7年6月28日(土)13時30分から徳島県立総合福祉センターで家族の会を開催します。
徳島県在住 岩本
