令和7年5月18日(日)、郡山市ミューカルがくと館にて「ギャンブル等依存症問題啓発週間 特別セミナー&当事者会」を開催しました。
当日は初参加の方をはじめ、行政機関や支援施設の方々、報道関係者のご来場もあり、多くの方々にお越しいただきました。ギャンブル依存症への関心の高まりをひしひしと感じる一日となりました。
講師は、埼玉県立精神医療センター副病院長 成瀬暢也先生にお話をしていただきました。
当事者や家族が安心して本音を語り合える場を持つこと、病気について学び、正しい関わり方を実践することが治療の鍵になることを、改めて実感する機会となりました。
公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会 当事者支援部による当事者体験談を聞きました。次に全国ギャンブル依存症家族の会福島 山本さんより家族体験談を聞きました。それぞれが当事者・家族メンバーより経験に基づいた適切な対応方法を教わり、サポートを受けながら一つ一つ丁寧に取り組んできた過程が語られました。その結果、少しずつ元気を取り戻していく姿が非常に印象的で心に深く残りました。
私は34歳の長男がギャンブル依存症の当事者です。10代後半から問題行動が続き、私たち家族は長年、借金の肩代わりやトラブルの後始末をしてきました。ですが、当会に参加し、「家族が手を放し、当事者の行為の責任を本人に返すことが支援になる」と教わったことで、ようやく息子との関わり方を見直すことができました。今は「見守る」という姿勢で接しています。困ったときにはメンバーに相談できる心強さも得られました。
今回、初参加の方のお話を伺い、かつての自分の姿を思い出しました。今まさに辛さの中にいて、まだどこにも参加されていない方にとって、当会が「希望を持てる場所」になってほしいと心から願っています。私自身も、これからも学び続けながら、誰かの支えになれたらと思っています。
次回は、6月28日(土)13:00より、郡山市ミューカルがくと館にて開催いたします。ご家族のギャンブル問題でお悩みの方、ぜひ一度会に足を運んでみてください。
ひとりで抱え込まず、まずは「人とつながること」から始めてみませんか?
心よりお待ちしております。
福島県在住 過足
