家族会で学び希望を持つ(愛知)

2025年6月8日(日) 刈谷市産業振興センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会 愛知が開かれました。

はじめに全国ギャンブル依存症家族の会 愛知の三村さんが「家族会で学び希望を持つ」というテーマで、当事者の母の立場から体験談を話してくれました。
当会に参加する前は、息子さんの借金の問題に対し、親としての責任を感じ「親が何とかしなければ」「親が金銭を含む管理をしなければ」と本人に代わって行動し、かえって事態を悪化させたそうです。しかし、当会に参加してギャンブル依存症という病気の正しい知識を学び、データに基づき正しく理解することができたことや、多くのメンバーからの助言で、見失っていた自分を取り戻すことにより、再び大きな希望を持つことができたそうです。そして今は自分を大切にし、他者の気持ちの理解に努め、助けとなるよう行動していることを丁寧に話してくれました。

次に公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部、松本さんより、最近の支援部活動事例のお話がありました。活動事例では当事者が病院からの紹介を受け、支援部とズームで対応しているお話、また全国のネットワークで連携をとり合いサポートを継続しているという活動事例の紹介がありました。

そして全員で「家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル」の読み合わせを行った後、グループに分かれ、初めて参加した方や参加して間もない方を中心に困り事を聞きました。そして、今何をすればよいかを当会のメンバーからアドバイスをしました。

私は1年前の当会に参加するまでは「ギャンブル依存症」という言葉すら知らず、同居していた当事者の息子の行動を変え、助けようと一生懸命でしたが、逆に状況は急速に悪化し会話もできなくなりました。
公的機関に相談したことにより、当会につながり、そこで初めて「依存症というのは病気です」「人格の問題ではない」ことを知り愕然としました。そして私の取った当時の行動が「当事者をコントロールする」ことに重きがおかれ、まったく不適切な対応であったことを知らされました。

息子を自立させて数か月、現在も当会と自助グループに通うことで、私や家族の課題にも向き合えることができつつあります。家族が正しい対応をとることで、当事者がギャンブルをやめ続けられ、元気を取り戻せる可能性が上がることを学びました。多くのメンバーにささえられながら、その道を歩いて行こうと思っています。

次回の開催は7月13日(日)13時30分~15時30分 豊橋市民センターカリオンビル大会議室で開催されます。
ギャンブルの問題でお悩みの当事者・ご家族の皆さま。依存症は、ギャンブルを止め続け元気になり健全な生活を取り戻すことができる病気です。相談できるメンバーがたくさんいます。一人で苦しみを抱きかかえないでください。ともに元気を取り戻し新しい一歩を踏み出しましょう。参加をお待ちしています。

愛知県在住 亀内