令和7年6月8日(日)、南浦和のさいたま市市民文化センターにて、全国ギャンブル依存症家族の会埼玉が開催されました。
初めに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の方の体験談をお聞きしました。ギャンブル依存症という病との戦いを自分の言葉で語り、心の中の葛藤をさらけ出す姿に感動したと同時に、私の息子も自分がギャンブル依存症だとは知らず、さぞかし苦しかったろうと想像し、本当に誰でもなり得る病気なんだとも痛感しました。
次に全国ギャンブル依存症家族の会東京の妻の立場の方が「ギャンブル依存症予防教育の取り組みについて」と題し、予防教育の経緯と深刻な現状についてお話しされました。
現在、在学中からギャンブルにのめり込む大学生が急増しており、病気の正しい理解・知識を得ることの重要性を感じ、母校へ通い恩師の賛同を得て啓発活動をさせてもらった。その後全国の大学にも赴き、ゼミ、学祭、授業等においてリアルな言葉で啓発活動を続けておられるそうです。実施後のアンケートで、ギャンブル依存症の正しい認識を持つ方が実施前は3割だったのが9割へ増えたことがわかりました。予防教育はとても重要性があることとメンバーの活動に感謝致します。
その後、5つのグループに分かれ、家族会のメンバーが初めて参加された方々のお話しを丁寧にお聞きし、自分たちの経験から得たアドバイスをしました。
私は今振り返ってみると三年程前から息子にギャンブル依存症の症状が出ていたのに、まさか息子が依存症だとは思いもよらず、警察に相談しても何も教えてはくれず、借金ばかりに目が行って誰にも相談できず悶々としていました。ふと思いつきインターネットでギャンブル依存症家族の会を検索し電話をして、すぐに他県の家族の会に行きました。親身になって相談にのってくれるメンバーに支えて頂き、おかげさまで今では元気になり、充実した毎日を送れています。当会に繋がったことで現在息子は回復施設に入寮しました。今は、以前の私のようにどうして良いかわからず苦しんでいる方に、当会の情報や当事者への対応方法をきちんと伝えていきたいと思うようになり、家族会への参加や活動を続けています。もっとたくさんの人がギャンブル依存症問題について正しい知識を持ち、依存症になってしまう人が減ること、なったとしても回復に繋がりやすい世の中になって欲しいと切に願うばかりです。
次回の「家族会&当事者会」は、7月13日(日)13:30~ レイボックホール(市民会館おおみや)にて開催予定です。
ギャンブル依存症問題でお悩みの当事者・ご家族の皆さま、一人で悩まず、ぜひお越しください。お待ちしております。
埼玉県在住 浅水
