家族の会に参加して見えてきたこと(福岡)

令和7年6月22日(日)久留米シティプラザにて全国ギャンブル依存症家族の会福岡が開催されました。

はじめに公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部の佐藤氏より「依存症当事者として生きる」のテーマで、自身がギャンブルにのめり込んでいった状況や回復の道のりのリアルなお話を聞く事ができました。当事者だからこそできる、と仲間の回復を願って当事者支援の活動を続け、それが自身の回復にもつながっているという実感があるそうです。「回復の道」を「楽しい!」と語る明るい笑顔に会場からは大きな拍手がおこり、明るい雰囲気に包まれました。

次に、全国ギャンブル依存症家族の会東京の宇都宮さんから「家族も回復しよう!」をテーマに、夫がギャンブル依存症の妻の立場からの体験談。

繰り返し起こる問題に直面した当時と、身震いするような事もあったという過去を想像できないほど、明るくハツラツと話をされました。当事者の回復だけではなく家族も元気になることで、新たな家族の絆が生まれるという話に、私もその世界を見てみたいと思いました。

最後に、全国ギャンブル依存症家族の会メンバー伊藤さんより「ギャンブル依存症予防教育」について話されました。発症者の低年齢化や増加への対策として、若者を対象にした予防教育は、ギャンブルが多様化しスマホひとつで簡単にできる今の時代にとても大事な事だと思いました。

私は、当会で家族の対応を学ぶきっかけをいただきました。正しい家族の対応はこれまでとは違う行動が必要なこともあります。
考え方や行動を変えることはとても勇気が要ることで、行動し続けていく気力も必要だと思います。不安になる時もあるけれど、ギャンブル依存症の当事者や家族の方が話されている姿はキラキラ輝いていてこの先の道のりにも希望を持つことができます。参加するたびに感動しています。

この会に参加してまだ数か月ですが、メンバーの背中を追いかけながら、回復の道を進んで行きたいと思います。

福岡県在住 阿部