安らぎが回復を生み、楽しさが継続を支える(北海道)

2025年6月21日(土)、全国ギャンブル依存症家族の会 北海道オンライン例会が、開催されました。

今回は、全国ギャンブル依存症家族の会千葉より中戸恵さんの体験談、そして公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会当事者支援部佐藤広志さんの講話を通して、ギャンブル依存症が家族全体を巻き込む「脳の病」であること、また、当会メンバーとの出会いや共感を通じ元気を取り戻すことができると学びました。

さらに、公益社団法人ギャンブル依存症問題を考える会代表田中紀子著、『家族のためのギャンブル問題 完全対応マニュアル』を読み、かつて通帳とカードを息子に返した経験を思い出しました。

ギャンブル依存症の当事者である息子の問題を、私自身が解決しようと必死になり、過度に執着していました。また、借金の問題に関わることで、周囲の人間関係に歪みが生じ、信頼していた人との関係が壊れてしまい、苦しんでいました。そんな時に当会に参加し、経験豊富なメンバーより支援を受けて「息子と適切な距離を置く」という行動をとることができました。

当会の発足以来、車で片道8時間かけて月に1回札幌へ通っていました。当会メンバーとの再会が「心の安らぎ」をもたらし、私自身の心の回復に進む大きな力になり、元気を取り戻すことができています。

現在はZoomによるオンライン例会となり、単身赴任先から当会メンバーと連絡がとれる環境が整っています。人とのつながりの中にこそ、心が癒され、喜びや生きがいを取り戻せるのだと実感しています。

ギャンブル依存症は、誰でもかかりうる病気です。だからこそ、正しい理解と適切な対応を学ぶことが、何よりも重要です。依存症からの回復は可能であり、それを継続するためには、ともに歩んでくれる当会メンバーとの繋がり、そして長期的な取り組みが欠かせません。

この歩みを通して、これからも多くの方々に元気になれると希望を届け、心の支えとなるメンバーと共に、一歩一歩、希望の道を歩み続けていきたいと思います。

次回 全国ギャンブル依存症家族の会 北海道Zoom例会

開催日時:7月19日(土)13:30〜15:30

北海道在住 石川