2025年6月28日(土)、和歌山ビッグ愛で開催された「全国ギャンブル依存症家族の会 和歌山」には、たくさんの共感と希望が溢れていました。
特に心に響いたのは、全国ギャンブル依存症家族の会大阪のメンバーよる体験談でした。かつて依存症の家族を何とかしようと一人で苦しんだ過去を率直に語ってくれました。家族会のメンバーとの出会いによって、「息子の問題であり、私の問題ではない」というアドバイスを受け、心が楽になったと言います。自身が当事者のことで頭がいっぱいになってしまう「共依存」であると気づき、行動を変えられたのは、同じ経験を持つメンバーの存在が大きかったと力強く語る姿は、私たちに深い共感と勇気を与えてくれました。
私自身も、会に参加する前は、息子のギャンブル問題を何とかしようと必死でした。しかし、一人ではどうすることもできず、状況は悪化する一方で、ただただ途方に暮れていました。
正直なところ、参加当初はこれまでの自分の言動が間違っていたと認めることができず、素直になれない時もありました。それでも、メンバーは根気強く私と向き合い、一つひとつの不安な気持ちを受け止めてくれました。適切なアドバイスをもらいながら息子との関わり方を見直すことができ、メンバーのサポートのおかげで、息子はギャンブル依存症の回復施設に入寮することができました。本当に心から感謝しています。私自身もまた、自分の問題と向き合い、自分らしい生き方への大きなチャンスをもらい、ようやく前へと歩み始めたところです。
今、もしあなたがかつての私のように一人で悩みを抱え込み、どうすることもできないと感じているのなら、立ち止まって私たちと共に学びましょう。ギャンブル依存症は、決して一人で抱え込む問題ではありません。そして、その家族もまた、一人で苦しむ必要はありません。会には、同じような経験をし、そこから当事者の行動に振り回されず、自分らしい人生を歩み進めているメンバーがたくさんいます。あなたの不安な気持ちに寄り添い、適切な情報やサポートを提供できる環境が整っています。
一人で悩まず、抱え込まず、私たちメンバーを信じて、一緒に回復への道を歩んでいきましょう。ご家族が希望を取り戻し、新たな一歩を踏み出すことを心から願っています。
兵庫県在住 安本
